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魔王少女スターリナ  作者: 祭谷一斗
1899年、グルジア
108/350

人物問題

「――それは、本当に人物問題(・・・・)ね」


 彼女の口振りからは、問題に気付いた様子が察せられた。


「情報の取捨選択は、やりようによってはいくらでも力になる。行う側に作為があれば、要件の順番を変えることも、気に入らない意見を弾くことさえできる」


 さすがの直観だった。


「もしかしたら、最初は気付かれないかも知れない。でも、いつまでも気付かない人ばかりじゃないでしょ。それは皇帝でも同じこと」


「うん。だから、皇帝に尽力する人物――はた目にも実際にも、実直な人を捜す必要があるね」


 無論、見つかるかどうかはまだ分からない。

 でも、適任の人物はきっと存在しているはずだ。

 もし一人もいないようなら……あまりに悲し過ぎる。


 信頼できる組織。

 果たして僕は、それを準備できるのだろうか。


「ともあれ――悪くはないわ」


 確かに、目の前に問題は山積みだ。

 万事うまく行くとも限らない。

 けれどもジョゼファの評価に、そう悪い気はしなかった。


「――ありがと」


 後のことは……首都に出てから、だ。

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