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魔王少女スターリナ  作者: 祭谷一斗
1899年、グルジア
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制度疲労

「なるほど。なら、誰を矢面に立たせるつもり?」


「いや、そこまでの目処はまだだね」


 正直に言って、僕の知識にも限りがある。

 有名な人物ならいざ知らず、その下の誰それを覚えているほど僕は超人じゃない。


「その辺りは、追って探すよ。人物次第だね。ともあれ、皇帝の補佐を中心にする機関、どうかな?」


「――うん、いいんじゃない」


 こう言う彼女の反応は珍しい。

 突き詰めてこそいないけど、最初から及第点をもらえるのはうれしい。


「制度の外につくるのは賛成。なまじ部外者が急に力を得るようだと、既存の制度内じゃ動乱の元でしょう。――それとも、皇帝(ツァーリ)でも目指してみる?」


 慌てて僕は首を振る。

 無論、皇帝(ツァーリ)の継承権は直系の男子にしかない。

 厳しい時代のロシアを治める者。

 ほんの冗談とは言え、遠慮したい想像だ。


「もちろん、既存の制度との衝突はあるでしょうね。でも、部外者が訳の分からない力をふるうより余程いいはずよ」

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