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魔王少女スターリナ  作者: 祭谷一斗
1899年、グルジア
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既存制度

 現状の制度を壊さずに、皇帝を何とか補佐する制度。

 官僚制、つまり現状のロシアの省庁ではむずかしいだろう。

 ともすれば皇帝(ツァーリ)の権限とぶつかる上に、皇帝自身、おそらくは不信を抱いているからだ。


 若干26歳。青年の身での、突然の即位。

 それから5年が経つとは言え、既存の制度を上手く使えずとも、決して無理はない。

 そしてその中に、僕みたいな部外者が入る余地はあまりないだろう。


 既存の制度から独立した、なおかつ皇帝(ツァーリ)の権限と衝突しないもの。

 ついでに言えば、僕のような余所者が入る余地があることが望ましい。

 ……ここまで考えたなら、必要なのは私的なもの、明確に皇帝の補佐となる機関だろうか。


「補佐官、てのを考えてる」


 この場での思いつきだけど、もちろんそこまでは言わない。


「今のロシアが上手く行ってないのは、制度との不仲にも原因があると思う。皇帝(ツァーリ)が決して無能じゃないのは、たぶんジョゼファの言う通りなんだろうけど」

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