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魔王少女スターリナ  作者: 祭谷一斗
1899年、グルジア
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甘やかに

「分かった。なら、農園は売る。……よかったら、サンクト・ペテルブルクに行きたい理由、もう少し詳しく聞かせてくれる?」


 来るべき戦争、あまたの事件。

 流されるはずの、数え切れぬ血。

 そんな事どもを、僕は話した。

 そして上手く行けば、それらが起こらずに済むかも知れないことも。


「それは確信? それとも願望?」


 直截な問いに、僕は答える。


「願望。でも、願望に終わらないよう努力はする」


「当たり前ね。でも、内容は聞かせといて」


「うん」


 と言って、綿密な計画がある訳でもない。

 あくまで構想だけでしかない今は、彼女の力を借りておきたかった。


 ロシア帝国は制度疲労を起こしている。

 巨大なロシアを、皇帝一人が治めるのは不可能。

 これはまず間違いないところだ。

 必然、今のままでは、諸々の事件への対応は後手後手でしかない。


 では、何とかする方法はないのだろうか。

 制度の温存はむずかしいにしても、何か方法は。

 たとえば、どうにか皇帝の負担を軽減できはしないだろうか。

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