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魔王少女スターリナ  作者: 祭谷一斗
1895年、グルジア
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不意

 ヨーグルト(マツォーニ)を食べ終え、一息つく。

 彼女の方も、もうすぐ終わりそうだった。

 スプーンを置き、彼女を待つことにする。


「“荷車はまだそこに止まっている”、ね」

「……?」


 怪訝に思う僕へ、不意に彼女は問いかけて来た。


「ユーリ。あなた、どこから来たの?」


 言葉に詰まる僕に、続けて彼女。


「私たち、いえ、私にとっては不思議でしかないの。あなたがいろいろ頑張ってるのも、悪い人でなさそうなのも伝わる。でも、いろいろ違和感があるの。あなたにとっても(・・・・・・・・)そうか分からないけど(・・・・・・・・・・)


 1年と少し前。最初に会ったとき、僕が発した言葉だった。

 なんて事はない。

 うまく誤魔化したつもりで、最初から見て見ぬ振りをしてくれてた訳だ。


 ……いや、万が一、ひょっとしたらブラフの可能性もあるかも知れない。

 あり得ることのない可能性にすがり、僕は言葉を返す。


「その違和感って何だろ? 何か誤解があるなら、言って欲しいのだけど」

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