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Fantasia Saga ~目が覚めたらそこはファンタジーだった!~  作者: 柊 ピロシキ
第1章 出会い、そして旅立ち
6/22

06. ギルド試験!

今回は少し戦闘場面を入れました。かなりの私TUeeになってしまったきが……

さてこの冒険者と言うものは完全実力主義をうたっているため、個人の実力とランクに差がないようにしている。また、チームでのランクも作られているため、団体でのランクも実力主義となっています。


「さて、お嬢ちゃんは冒険者になりたいって話をしていたな。俺は今回の試験官のユースだ。では、まず武器を確認したいのだが…… 持っていないようだな。まぁ、落ちて元々だし俺の武器を使わせてやる。ありがたく思えよ!」


只今地下の闘技場にいます。そして、なんか試験官だと言う人が一方的に話して武器を貸してやると言われて、なんかゴツい大剣を渡してきました。


「まぁ、持ち上がらないだろうな。どおせ落ちるのだしいいだろ。じゃあ、規定通りゴブリンからいくから頑張れよ。」


と言ってゴブリンを召喚して下がっていきました。


何故か一匹ではなく10匹も。なんかおかしい気がするけど気にしない気にしない!と思ってあの男が貸してくれた大剣を片手で持ち上げてみた。


「なっ!?」


と驚いている声をあげている人がいます……が……


って全員口をあんぐり開けてるんですが…… 見なかったことにしよう!


「ギーギー」


と囃し立てる声が聞こえて今何をしなければいけないかを思い出した。思い出してからの行動は早かった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ギリヤだ。


闘技場の観客席に座ってみていたら、ユキちゃんは大人の男が両手でやっとこさ持って振り回せるような大剣を試験官と名乗っているであろう男から渡された。かなりの差別だ。だが、この業界でやっていくには、ああ言うのも対処しなければならないのだが、彼女はあの武器を持たされて、しかも規定通りではないゴブリン10匹を相手にさせられている。


「お父さん!あれはいくらなんでもやりすぎだよ!止めようよ!」


ユキちゃんの安否を気にしてかアリアが喚いているが……


「ごめん、アリア。これはどうすることもできないんだ。ユキちゃんならば大丈夫だ。」


こう話していたときに驚きの声が上がった。


「なっ!?」


この声に引っ張られるようにユキちゃんの方を見てみると、彼女は例の大剣を片手で持ち上げていた。これにはあきれるしかなかった。


このあとも、普通ではなかった。ユキちゃんの姿が消えたと思ったら次の瞬間にはゴブリンたちの背後にたっていた。あれ?と思って見ていたら、ゴブリンたちが全て賽の目になって崩れ落ちてしまっていた。


「なっ!?まあいい!次はこいつだ!」


と言って出てきたのは明らかにこの場とは無関係のモンスターだった。B級指定モンスターと言われ、Cランクから上がるための討伐対象とされているアグリプス。体長二メートルを越す巨体の持ち主で、集団討伐が推奨されるレベルのモンスターだった。


「ユースさん!これはおかしいです!早くアグリプスの召喚を解いてください!」


やはり異常の光景だったというわけか……


「うるせえ!スッこんでろ!外野はよ!」


と言ってまたもや彼女と対戦させた。が、やはり彼女が強いのか、すっと見えなくなったかと思うと今度はアグリプスの背中の上にたっていた。


数秒後には、頭が胴体と離れて地面に落ち、切り口からは大量の血を流しながら胴体もゆっくりと首を追い求めるかのように地に伏せた。


「この大剣結構なまくらだねぇ。全然切れ味良くないや。」


と愚痴っている声がユースとか言う男に聞こえたのか、


「何故だ!何で倒せる!クソッ!こうなったらこいつでも相手にして死にやがれ!」


と言って、常人ならば召喚すらできないようなモンスターを出してきた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


みんなが焦りながら見ているみたいだが、なにやら結構相手が弱いのかサクサク倒せてしまい、余り楽しくない。


そう思っていた矢先、ユースとか言うやつが出してきたのは、骸骨がローブを羽織り王冠を被ったやつが出てきた。


裏スキル(鑑定)


ノーライフキング

S級指定モンスター

レベル250

魔力 10000


裏スキルとはスキル鑑定の時に表に出さなかったスキルのことだ。これって少しヤバイ気がするんだよね。ギリヤさんも、アリアちゃんも受付のお姉さんでさえも驚き、叫んでいる。


『そこの小娘。お前が我の敵であるな?排除する!』


……ノーライフキングって、喋れるんだ……


と、どうでもいいことを思ってしまったが、S級は全力で当たった方がいい気がした。


本気で事にあたるために、人化をゆるめてけもみみ、尻尾が出た状態の人形を取った。


「九尾の狐…… 神様いま私が死んでも、悔いはありません!」


等と祈り出してしまった受付のお姉さんだった。


ノーライフキングは、魔術を使った遠距離高威力を重視するタイプだ。とはいっても、ユキはこの事すら知らないのだからむやみやたらと殺っていれば変わるだろうと考えていた。


「さて、ノーライフキングさん。人外の戦いといきましょうかね!」


そう言って私はあの男が寄越したなまくら大剣をノーライフキングに向けて投げた。向こうも向こうで障壁を作り、対処をしている。


『ほう、武器を捨てて勝てると思っているのか?小娘!片腹痛いわ!』


「ノーライフキングの目って節穴なのね。私が何だか分からないのかしら?」


『ふん!ただの小娘……じゃなく九尾の狐だと!?何故ここにいるのだ!?』


「色々とねこちとら事情ってものがあるのよ。で、その事情のためにあなたには死んでもらうわね。ノーライフキングが死ぬなんて言い方はおかしいかもしれないけどねぇ。」


種族固有スキル

鬼火 並列発動1240

半リミッター解除 発動


よし!殺る気になった!さて、本気でいくからにはそれなりの武器と言うものが必要よね!


両手を伸ばしてユキは刀の形状を思い出す。日本刀には種類がたくさんあるが、ユキはそんなことは一切知らないので、ただ単に知っている日本刀の形を思い出していた。すると、彼女の手には魔力で構成された刀を持っていた。


ノーライフキングが、禍々しいものを見るかのような目でその刀を見つめた。それもそのはずである。この刀にこもっている魔力は魔耐性の高いノーライフキングでさえも、消滅しかねない。これは、かすりでもした場合ノーライフキングは死を迎える。……その前にノーライフキングって生きてたっけ?


ま、まぁそんなもんです。鬼火もまた結界のような役割を果たしている。使っている力は魔力ではないが、これもまたとんでもないことに、触れたぐらいならバチっとなるぐらいなのだが、通り抜けようとすると並列起動した全ての鬼火が砲弾のように飛んでくると言うような代物だった。


「ボーッとしているんだったらこっちからいくよ!」


あの怯えようは勝てると確信したユキがノーライフキングに向かって乱舞を始める。半リミッター解除しているユキの動きはもはや、人外と言ってもいい、またはそれ以上の動きをしている。また、その動きが速いため観客席にいる人たちには何が起こっているのかさっぱりだった。


防戦一方かとおもわれたノーライフキングは、ほんの一瞬でもチャンスを掴めないかと、一瞬たりとも気の抜けない戦いにいながらそれなりの戦いを見せている。が、やはり一瞬でもかすったら命がないと言う、もう死の境地にたっているためか思いきった攻撃をしてこないのも確かではあった。


半リミッター解除をしたユキでさえ、やはり呼吸を整えないとやっていけないところはある。このときに後退したことが、ノーライフキングにとっては好機と思ったらしい。これまで彼が使ってきた魔法の中で強力なものを放ってきたのだ。バックステップをしたばかりのユキに、ノーライフキングの魔法が飛んできた。


轟音とともに、皆はもうユキはダメだと一人残らずそう思った。土煙が消えはじめたので、皆が彼女を救出するために立ち上がったとき、誰もが訳のわからない恐怖心に取りつかれてしまった。


「危なかったー。さて、そこまで打つ気力があったなら、もっとスピードあげていいよね?新たな魔力も手にはいったしね。」


煙の中からは傷ひとつないユキが出てきた。一点を除いて彼女には変わりはなかった。彼女から、私は真っ赤な魔力が垂れ流しになっていると言うことを除いては。


ノーライフキングも、ヤバイと思ったのか逃げる体勢に入った瞬間だったその時、行きなり赤い光が残光を残してノーライフキングの目の前まで飛んでいった。ギリヤと、アリア受付を担当していたマリー、そしてノーライフキングを召喚してしまった、ユースでさえも何が起こったのか把握出来なかった。


ズガァァァァァァァァァァアアアアン


轟音とともに、ノーライフキングがいたところが陥没し、ひび割れ、土煙をあげていた。

最後まで読んでくださりありがとうございます!

感想待ってます!


マリー (私かなり空気になってる……)

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