1. いつも通り?
『貴女にはまだこの世界で生きていくことは難しいわ。私たちが良いと思うときまで、平和にくらしていなさい。』
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あぁ、あの夢かと思うような同じ内容の夢を毎日見る。聞こえてくるのは同じ言葉で同じ人が話しているはずなのに、顔を見たことが一度もない。ましてや、いつも見ようと顔を覗き込むとすぐに目が覚める。ここ最近の悩みはこのゆめだ。
「おにーちゃん早く起きないと遅刻するよー!」
「はいはい。今行くよ。」
この日もいつもと同じ形で朝が始まる。
「おはよう。・・・くん。ほら座ってご飯を食べよう!」
いつもと同じ朝が始まるはずだったんださっきまでは。おかしい。明らかにおかしい。なんで自分の名前が認識できないんだ?何で家族の顔が他人に見えるんだ?なんで?
「お兄ちゃん、あぶな・・・」
何をいっているんだこいつは…………っ
次の瞬間には倒れて気を失っていた。
妹side
「えっお兄ちゃん!?お兄ちゃん!どうしたの!?ねぇ!」
「由樹亞くん!おとうさん!救急車!」
お父さんとお母さんが手を尽くしているが私にはなにもできることがない。だから、寄り添っているしか……
「お兄ちゃんどうしちゃったのさぁ……行きなり倒れて……ねぇっ。」
救急車がすぐに来て病院に着いたが、病名が分からず、ただ寝てるだけのようだが、このままではいつ目を覚ますかわからない状態になっている、とお医者さんに言われた。
どうしたらいいの……?
由樹亞side
『あら、おはよう由樹ちゃん!お早いお目覚めでしたね。気分はどうですか?』
「気分は別に……ってここどこ?」
ずーっと、白い世界が続いている。
『あっ、ごめんなさいね。私の方は一方的に貴女のこと知ってるからここも知っているかと……ここは神界よ。それで、私がある世界の創世神のアルバよ。』
えっと、よくわからないが此処は神界であると言うことが……
「って、俺死んでるの!?」
『女の子がそんなこと言わないの!まぁ、魂だけよ。体は生きてるからお仕事をしっかりと遂行してくれれば、もとの世界に戻れるから安心してね。これがアルバクオリティーよ!』
まてまて!色々とおかしいぞ!俺が女の子?そしてお仕事!?ワケわからん!
『あらら、ワケわからん!て顔してるわね。まぁ、これからしっかりと説明していくから頑張って聞いてね!』
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