↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/39

20話 TODO:反省を踏まえて、魔法を勉強してみる

 この世界では、魔法は生活の一部ともいえるものだった。

 魔法は、大まかに6種類に分けられる。

 明かりを灯したり、ちょっとした火や飲料水などを作り出すなど、普段の生活の為に特化された[生活魔法]。

 鍛冶を行う者であれば誰でも知っている、高度な装備品を作るために、魔石から素材を生み出す「素生魔法」。

 火、水、風、地、光、闇の属性を持った攻撃を行ったり、身体の強化などを行う事により、魔者を倒す為に特化させた「属性魔法」。

 自らの魔力でなく、目では見る事ができない精霊という者の魔力を借りて、属性魔法に近い魔法を具現化する「精霊魔法」。

 怪我の治療や、病気などの治癒に特化した「蘇生魔法」

 ある場所と場所を繋げる魔法陣や、見た目よりも大量に物を入れられるカバンを作り出す為の「空間魔法」、の6種類である。


 そして、その魔法を具現化させるには、体内に溜まっている魔力溜まりを、魔力線――身体の血を巡らせる血管のようなもの――を通して体外に放出し、外気の魔力に反応させる事によって具現化する。

 なお、具現化する為のキーワードとして、【力ある言葉】が必要となる。但し、その魔法を具現化する為の魔力容量に対して、消費魔力が満たなければ、魔法は発動しない。


 最後に、体内の魔力を消費しきってしまうと気を失ってしまう。しかし、失った魔力はすぐに回復するので、そんなに心配する事もない。軽いものであれば、眩暈程度で済んでしまうのだ。

 但し、魔力値によって回復する時間は異なるが、今までの研究結果では、そこまで大きく差は出ていない。


「……ギルドの教科書を調べたのと、【解説】のスキルで教わった内容を纏めると、そういう事らしんだけど、これで合ってる?」

「多分、そうだと思いますぅ。私が知っている[生活魔法]も、【力ある言葉】が必要になりますぅ。」

「ふむ……。」


 絶体絶命になりながらも討伐依頼を無事(?)に終え、オーニキスの街に戻ってきた翌日の事。

 スキルがあるのに、魔法を意図的に使えないのは話にならない。という事と、ユーリの戦力の底上げを狙う。という2つの理由から、この世界の魔法の事を調べる事にしたショースケ達だった。


 そこで、ギルドの書庫を漁って関連する書物を読んだり、【解説】のスキルを使って調べた結果が、この内容だった。

 概念魔法以外の魔法について色々と調べる事が出来たが、実際どうすれば魔法が使えるのかが理解できなかった。


「でもさぁ、ユーリは魔法のスキルを持ってるんだろ? どうやれば魔法を使えるかは分かるんじゃないのか?」

「それがですねぇ、確かにスキルもあるのですが、【力ある言葉】が全然分からないんですぅ……。」

「……そういう事か。【力ある言葉】を調べるには、どうすれば良いんだ?」

「はいぃ、マジックショップでスクロールを購入するか、魔法スキルの熟練者から教えを乞う、のどちらかになりますぅ。」

「成程。ちなみに、スクロールって……?」

「はいぃ、とっても高いですぅ。一番弱い[属性魔法]のスクロールでも、100,000オロはしますぅ。」

「あー、それは高いな……あれ? でも、[生活魔法]のスクロールは?」

「[生活魔法]はスクロール化はされてないですぅ。熟練者の小遣い稼ぎや、[生活魔法]が使える親、または魔法学校で習うしかないですぅ。」

「ふぅーん……ちなみに、ユーリは?」

「はいぃ、私は父親から習いましたぁ。小さな火を指先に出す【灯火】(ともしび)と、飲み水をコップに注ぐ【飲水】(いんすい)なら使えますぅ。」

「成程ねぇ……ちょっと、やってみてくれないか?」

「はいぃ、これは簡単ですぅ。どちらの魔法もそうですが、指先から魔力を流すイメージを持って、【灯火】(ともしび)か【飲水】(いんすい)と唱えれば、大丈夫ですぅ。

 こんな感じですぅ……【灯火】(ともしび)!」


 ユーリの力ある言葉により、人差し指の先に、親指大程度の火が現れた。


「おぉー。凄い、凄い!」

「えへへへぇ……。」


(ふぅん、イメージとか魔力も必要だけど、トリガーとなる【力ある言葉】が無いと魔法は発動できない、と……俺が覚えた概念魔法とは、180度違うってわけか。

 それにしても便利だなぁ、概念魔法っつーのは。魔法のイメージと、放出する魔力さえしっかりしていれば、無詠唱でもいけるし、それっぽい名前を付けても発動するんだもんなぁ……って、解説ではそういう内容だったけど、本当に発動するのか? よくよく考えたら、俺、まだ魔法使ってないじゃん……。)


 ショースケは内心、魔法をまだ使っていない事に落胆したが、実は、魔者の統率者との戦いにて、最後に斬り掛かる所で概念魔法を実現させていたのだが、そんな事実には気付いていなかった。


「うだうだ言っててもしょうがねぇ、試しにやってみよう! ユーリ! ちょっと魔法の練習をしてみたいから、街の外に行ってみよう。」

「はいぃ、ご主人様ぁ。」


 ~ ~ ~ ~ ~


 ショースケ達は、早速街の外に出て、街から30分程度離れた見通しの良い平原に出て、魔法の練習をする事にした。


「それじゃ、早速やってみようと思う。試しに考えてみた魔法を使ってみるから、ちょっと離れて見ててくれ。」

「ほぇ? 考えてみた魔法ですかぁ?」

「あぁ、うまくいけば、結構でかい威力の魔法になるはずなんだけど……まぁ物は試しってやつだ。」


 そう言うと、ユーリは、「分かりましたぁ」と言いながら、少し離れた岩陰の辺りに身を隠し、頭を少し出してこちらを伺っていた。


(よし、あそこなら大丈夫かな……それじゃ、とりあえずイメージだ!

 まずは、50メートル程離れた場所に落ちる事を想定した場所の頭上……5メートル位でいいかな? そこに岩の塊を生成して、っと……それで、俺の動きに合わせて、それを落としたいから、風と重力を操って加速させるようにしてっと……。)


「いくぞっ! 【神拳】(ゴッド○ンド)!」


 ショースケの即席の【力ある言葉】に反応し、イメージ通り50メートル程離れた場所の頭上に岩の塊が現れた。そして、ショースケが拳を落とす動きとリンクさせて、岩の塊が瞬時に落下する。

 すると、「ドゴオオォンッ!!」という轟音と共に大地を揺さぶった。岩の塊が落ちた場所は大きくひび割れ、岩の塊は粉々に砕けてしまった。


「……出来た。」


(発動して良かったああぁぁぁっ! 悪ふざけにも程があるかもしれないけれど、これやってみたかったんだよなー。ちょー気持ちいいーっ!!)


 魔法が発動したことに歓喜の余り、両手を頭上に伸ばすショースケ。

 そこへ、ユーリが駆け寄ってきた。


「ほえぇぇぇ!? 何ですか、今の魔法はぁっ!」

「ん? これが概念魔法ってやつみたいだな。俺のイメージ通りの魔法が発動するっぽいぞ?」

「ふにゃああぁぁぁ……そんな、魔法が使えてしまうなんて、ご主人様は凄すぎですよぅ。」

「あははっ。ありがとう、ユーリ。」

「…こんな事では、ご主人様との差が開きすぎてしまいますぅ。せめて、ご主人様の隣を……いや、背中を守れるような存在にならないと……。」


 ユーリは、ショースケに聞こえないように、ボソボソと独り言つ。


「ん、どうした?」

「はにゃ!? いや、何でもないですぅ!」

「まぁ、いいか……それじゃあ、攻撃魔法については確認できたから、次は……。」


 そう言って、ショースケはユーリを連れて、ある所へ向かうのだった。

いつもお読みいただき、ありがとうございます。


長くなってしまったので、2話に分けました。前話分が短くなってしまいましたが、やりたい事はやったので悔いは無いですw

夢がありますよね、ゴッド○ンド。使えるものなら、使ってみたい魔法(?)の一つです。


2015/09/02 修正

魔法は、大まかに5種類

↓

魔法は、大まかに6種類


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新しい連載も始めました。
こちらも、ぜひご閲覧いただければ幸いです。

勇者人形となりて異世界を巡る
http://ncode.syosetu.com/n2846cx/
よろしくお願いしますm(_ _)m
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。