クリスマス特別短編〜高校生のクリスマス
ここはとある高校の一室。
「二学期終了ー!!」
終業式が終わった一人の男子生徒が叫んだ。
「うるさい吉井。叫ぶほどのことか?」
部屋にいたもう一人のメガネをかけた男子生徒がたしなめる。
最後の一人の、やはり男子生徒が続ける。
「まあまあ天谷~、叫びたい気持ちもわかるでしょ~」
「ま、まあ…」
メガネをかけた男子生徒は深くイスに座り直した。
「でさあ!」
最初に叫んでいた生徒が再び口を開いた。
「今日クリスマスだけど二人はなんか予定あんのか?あったらぶっ殺す」
「ない」
「家族で外食かな~」
さみしい3人であった…。
「あー。お前らほんっと女っ気ないなー!」
「お前もだろ…」
メガネの男子生徒があきれた声でいうと叫んでいた男子生徒は自信ありげな顔で立ち上がった。
「ふっふっ。俺には彼女と予定が入っているんだなー」
「何っ!?」
「え~本当吉井~」
「クリスマス
彼女と二人
ラブプ○ス」
…
しばらく無言の空間が生まれた。
「…。吉井、俺、予定ないから今日は一緒に遊びにいこ。なっ」
「?。ラブ○ラスってなに~?」
「酒井が知らなくっていいことだよ」
「うん、わかった~。帰ったらGoogle先生に聞いてみる~」
「…まあいいか。あっ俺も一句思いついたぞ」
一回深呼吸を男子生徒はしてから言葉を紡ぐ。
「クリスマス
来年こそはと
いつも言う」
「やめろおぉぉぉ!!!」
少年の心からの叫び声がクリスマスの空に響き渡った。
今年もシングルクリスマスの私が書いて見ました〜()
作中に出てきた句は友人二人に「クリスマスの俳句作って〜」と、無茶振りして作って〜もらいました。感謝!
ではではみなさん『クリスマスおめでとう』『あなた方一人一人に祝福がありますように』