~深海地球(ディープ ブルー)~
21世紀末、人類はかつてないテクノロジー進化を為し遂げた。そして、工業的な活動が行われても二酸化炭素を全く出さないぐらいのテクノロジーを手に入れ、長い間人類を悩ませた地球温暖化という問題で工業の発展が阻害されることはなくなった。これによって人類はさらなる飛躍をとげると思われた。しかし、22世紀初頭に科学者の誰もが耳を疑う報告が出された。それは22世紀に入ってから海面の上昇の勢いは止まる所かむしろ速くなっている。この問題に対し科学者のユウキ・ケンドウはある仮説を出した。そもそも地球温暖化は人類の活動によってではなく、次の氷河期に向かう地球の活動にすぎず、あと一世紀で地球のほとんどは海面下に沈み、そこからゆっくり何世紀もかけて地球は氷河期となる。国連はこの問題にすぐに、50年以内で全人類をほかの星に移す移住計画を発表した。NASAやJAXAやCNSAやロスコスモスなど世界各国の宇宙機関の協力により100億の人口を5つの星に分け、それぞれ20億人ずつ住ませる。国連の新本部を第3移住惑星に置くことにした。そして、人類がすべてほかの惑星に移されたころ、地球はすでにユーラシア大陸の一部しか残されていなかった。
そして、地球には深海地球という新しい名前が与えられた。