少年は一人の少女と出会う
祐二
「お疲れ様です」
今日も長いバイトが終わった。
俺が働いてるのは有名な飲食店(チェーン店)だ。
俺はキッチンをしている、理由は他人とそんなに関わりたくないから、言われた料理を調理するだけ、まぁそのおかげで自宅でも自炊をしているから経済的には結構楽なのだ。 仕事が終わり通い慣れた帰り道を歩いているとふと一人の少女が道端で座っているのを見つけた。うーん、、、邪魔だ! 何なんだこいつ?道に座りやがって!まぁ、いいか。俺は彼女の横を通り歩こうとした時、突然
?
「あの〜すいません。私怪しい者ではないんですよ〜」
そう言って彼女は俺の前に立つ、怪しい者ではないって言った奴に限って怪しいんだよ!
?
「えとですね〜怒らないで聞いて下さい。1000円貸してくれませんか?」
祐二
「はぁ?」
こ、こいつ何言ってんだ?馬鹿か?この女。俺は怒りを何とか沈めてその女に質問をした。祐二
「何故俺が君にお金を貸さないといけないんだ?名前も何も知らないんだぞ?おかしいだろ!」
?
「えと、名前は優衣です。実は家が壊れてしまって帰る所もなければ食べ物も何日も食べてないんですよ、、、」
祐二
「そんなん知らねぇよ!俺は疲れてるんだ!帰る。他の奴に頼めよ!」
俺はそういうと自宅に向かう、
「テクテクテク」
祐二
「、、、、、、なんだよ!」
優衣
「いやぁ〜はっはっは」ついてくる優衣と言う少女に根負けして俺は財布から1000円を出し
祐二
「ちっ!もうついてくるんじゃねぇよ!」
と一言残し立ち去ろうとしたら
優衣
「あの〜わがままついでにですね〜一晩泊まらして下さい!お願いします。何でもします。だから、お願いします。」
彼女のあまりの剣幕に俺はびびってしまい、、、
祐二
「ここで寝ろ。俺は明日も仕事だからもう寝る。」
優衣
「すいません。私なんか」
祐二
「もういいから、寝ろ」
優衣
「はい、すいません。ありがとうございます。」
−次の日 優衣
「あの〜起きてください。起きてください!」
祐二
「うぅ、、、もう朝か?」 優衣
「はい!それでですね〜あのお礼としてご飯を作ってみたんですが。」
祐二
「うむ、」
俺はテーブルに置いてある物を見て思わず驚いた。 これぞ日本の朝ご飯って感じの物が並べられていた。
祐二
「これ全部お前が作ったのか?」
優衣
「はい!張り切って作りましたよ〜食べて下さい。」
祐二
「いただきます。」
「パクパクパク」
祐二
「何じゃこりゃ〜」
優衣
「そんなに美味しいですか?」 祐二
「早く出ていってくれ」
優衣
「えっちょっ何で、、、」
祐二
「お前、砂糖と塩間違えてるだろ?俺を殺す気か?」
優衣
「あはっ☆」
祐二
「それよりも、とりあえず飯食って俺バイトだから、分かるよな?」
優衣
「あっお弁当作るの忘れちゃいました〜」
祐二
「、、、じゃなくて出で行くんだよ。金も貸してやっただろ?」
優衣
「あっ、、、、、、」
祐二
「どうした?」
優衣
「お金、、、さっきの朝ご飯作るのに使っちゃいました、、、」
祐二
「どあほが。」
優衣
「泣」 俺は仕方なくバイトが終わるまで優衣と言う女を家に置いておく事にし、バイトが終わって帰ってきてからどうするか?を話し合う事を決めた。 祐二
「めんどくせぇな。」