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星を見た夜

作者: 藤山さと
掲載日:2026/06/17


こんなにも綺麗だったか


夜空に散りばめられた星を見て


わたしはそう思った




今日は落ち込む日だった


何をしていても


何を考えていても


良い方に 良い方に 捉えようとしても


てんでダメな日だった


そんな日の私はパートナーに当たってしまう


つっけんどんな態度をしてしまう


わかっていても気持ちのコントロールができない


だめだめだ


いつもこんな自分の側にいるパートナーのことを考えると


悲しくなって申し訳なく思う


本当にごめん



ちょっとコンビニに行こう


そうパートナーが誘ってくれた


わたしはその言葉に頷き一緒に外へ出た


夜22時過ぎのお出かけ


星がはっきりと見えるくらい


夜空は澄み切っていた


車通りはほとんどなく


街灯もほとんどない畦道を走る


肌に当たる風が冷たくて気持ちが良い


とげとげとした気持ちが少しずつ縮んでいく気がした


二人の間にはこれといった会話はなく


ただこの夜に合う曲がゆったりと流れていた



蛙の鳴き声


風を切る音


夜独特の静けさ


草木の匂い


肌に纏わりつく湿った空気


そのどれもが心地よかった


感じるそれらも


見える星々も


生きているわたしだからわかること


わたしを救ってくれるのは


人だけでなく


この 見て感じることができる自然でもある



今日も生きた


今日も感じることができた


今日もこの人がいた


それでいいじゃないか


それがいいんじゃないか


そう思いながら家に向かった



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― 新着の感想 ―
つい落ち込んでしまうとき、澄み切った夜空を見上げながら凛とした風を感じるのも気分転換になりますよね。 「今日も生きた」からのラストの一節が、心に残りました。読ませていただき、ありがとうございます。
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