88.旅立ち
ごめんなさい!
ボタン押し間違えて投稿してしまいましたm(_ _)m
新年パーティから2か月経った3月の終わり、荷物をまとめる3人の姿がロナード家にありました。
1人は私。
来月から隣のオースティン領に引っ越すための準備をしていました。
もう2人はアルさんとセーラさん。
元々は私を送るためにここまで来た2人。
アルさんは「思ったより長居してしまったなぁ」と言っていました。
この後は帝国を見て回ってから海路で公国に帰るそうです。
3月の中頃、とうとうアルさんとセーラさんが出立する日が来てしまいました。
「じゃあなアリスちゃん、ニアくん」
「長い間お世話になった。ありがとう」
「感謝するのはこっちの方だ。アリスを助けてくれてありがとう」
「もちろんここまで連れて来てくれたことにも感謝じてるわ」
「まぁ、ここまで来れたのはアリスちゃんのおかげだけどねー」
「そんなことないよ!アルさん力持ちだったし、人と話すの上手だし」
「そうかもしれないが1番の功労者はアリスちゃんだ」
「そうだな。私も同感だ」
「アル兄ちゃん行っちゃうの?」
「あぁ、そうとも。俺もお家に帰らないと家が可哀想だろ?」
「そうだね....。今度は僕も遊びに行っていい?」
「もちろん!そん時はアリスちゃんとおいでよ」
「うん!そうする!」
「アリス。帝国の事情は知らんがどうも嫌な予感がするんだ。なるべく早く帰るから手紙で様子を教えてくれ。できることならなるべく協力しよう」
「ありがとう!セーラさん」
「経典をなくしたり、賢者を消そうとするあたりただの地位に固執した頑固ジジイなんじゃない?」
「口は悪いがそんな気はする。アリスに教皇の座を取られるとでも思ったんだろ」
「そこは分かんないけど十分気をつける。今度は私1人じゃないしね」
「あぁ、そうしてくれ」
「じゃ、またねー!」
アルさんたちが去ってから数日後、次は私の番です。
「ちゃんと手紙出してね」
「なんかあったらすぐに駆けつけるからな」
「わかったよ。じゃあ行ってくるね」
「お姉ちゃん!いってらっしゃーい!」
「「いってらっしゃい」」
「うん!いってきます!」
お父さんとお母さんとニアに手を振りながら村の出入り口まで行くと、サーラ、ディル、クロと村の人々が待っていました。
「アリスおせーぞ」
「ごめんごめーん」
「あんたが早く来ただけでしょ」
「ほんとだよ。何時から来てたの?」
「覚えてねーけどめっちゃ待ったぞ」
「さすがというかなんというか....。あとテレス?」
「そ。時間的にそろそろくるんじゃない?」
「多分もう来るよ」
「そうね。あと2、3分ってところかな」
「魔法使いは便利だねー。で、2、3分ってどんくらい?」
「わからないけど後ちょっとでってこと」
「ふーん。お、噂をすればってやつかな」
「ようやく来やがったか」
テレスの乗った馬車が着くと村に人たちが「わー」や「きゃー」と言ってテレスを迎えました。
「みんなおはよー!さ、乗って乗って」
「テレス遅かったな。待ちくたびれたぜ」
「もういいから!早く乗りなさいよ」
「よし!みんな乗ったかな」
「うん。大丈夫」
「クロ、ディル、テレス、サーラ。うん、みんないるね」
「じゃあ出発しよっか」
そして馬車が動き始めます。
「じゃあなーー!」
「秋には帰ってこいよー」
「野菜送ったるからな!」
「元気にしてなよー!」
などと見送りの言葉をかけてくれる村の人々。
そんな人たちに見送られながら私たちはオースティン領に向けて出発しました。
ちょっと短かったですが、3章はここで終わりです。
作者としてはここまでがプロローグで次の4章からが本編、なんて思っていたりします。
執筆が間に合えば今週の土曜日に、間に合わなくても来週の火曜日までには投稿しようと思いますので、今後とも本作品をよろしくお願いします。




