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78.学園


「「「「アリス!!!!」」」」


大声と共に家に入ってきたのはディル、サーラ、クロ、そしてテレスの4人でした。


4人ともここまで走ってきたのでしょう。

息が切れて、ぜぇはぁぜぇはぁ言ってました。

でも森に行くにしては荷物が多いような....。


「ディル、サーラ、クロ、テレス。ただいま!」

「ったく、こんなに長くどこに行ってたんだよ」

「そうよ!みんなめちゃくちゃ心配したんだからね」

「みんなで領内探し回ったりとか」

「ともかく無事だったようでなにより」

「ふふふっ。ありがとう、みんな」

「なんかアリスちゃん、雰囲気変わった?」

「そう?」

「んーーー、なんだろう」

「大人っぽくなった、とか....?」

「それよ!クロ!お姉さんって感じがするの」

「えーっと、その2人は?」

「それよりどこに行ってたか聞かせろよ!」

「いっぺんに2つは無理。まずはテレスから。この2人はここまで私を連れてきてくれた恩人」

「恩人はよせ。私たちも旅行がてら来ただけだ」

「そうだよ。恩人なんて大層な肩書はいらないよ」

「だって。まぁ私を連れてきてくれたセーラさんとアルさん」

「セーラ....。私の名前と似てるね。性格は逆っぽい?」

「お前がサーラか。アリスから名前が似ている友達がいるとは聞いていたがここまで似ているとはな」


セーラさんの強い口調を敷いたサーラはちょっと顔が引き攣っていました。


「そう....だね」

「もう、セーラさんビビらせちゃってるじゃん。もっと優しく」

「ん、そうなのか?」

「あ、ん、いや。まあーちょっと?」

「そうか、すまんな。アリスと話す時はこんな感じだったから」

「えっ!?いつもこんな感じなの?」

「「うん」」

「そっかー。でもセーラさん悪い人に見えないし、もう大丈夫だよ」


「あっはっは!姉貴のやつ、ビビられてやんの」

「姉貴って、あのセーラって人?」

「そ。君はたしか...テレス君だったかな?」

「うん。こっちがクロでこっちがディル」

「おっけー、覚えたよ。でー、ディル君だっけ?剣をやってるのは」

「おう!その通りだ。見たところあんちゃんは何もしてなさそうだけど」

「まぁ、ただのしがない漁師だからな。あ、筋肉だけは自信あるぞ」

「お!ちょっと見せてくれよ」

「アル、話の途中だ。筋肉はいいが後でにしてくれ」

「おぉ、そうだったな。じゃあディル少年よ、また後でな。でー...なんだったっけ?」

「アリスの“色々”の話だ」

「そういやそうだったね。でー、どういうことかな?」

「えっとね、私の通う学校の話になるんだけどね、このトリアート領の隣にあるオースティン領ってところの魔法学園があるんだけど———」

「あ、その話だったんだ。じゃあちょうどいい」

「そうね。せっかくだからクロから発表しちゃってよ」

「え、ぼぼぼ僕が!?」

「どうしたの?手紙かなんかが?」

「ううん、そうじゃなくてね。えっと....心の準備をしておいてね」

「う、うん」


クロの突然の態度に困惑して周りを見渡しますが、何

も知らないという顔とニヤけた顔しかありませんでした。


「まぁまぁアリスもびっくりするだろうよ」

「でも悪い内容じゃないから安心してね」

「おし!クロ、言ったれ!」

「えーっとね、オースティル学園の園長と伯爵様からの伝言なんだけど、『来年5人全員でオースティル学園に特待生として来ないか』だそうで....」


「「「「「えっ........?」」」」」


この瞬間、私と両親、アルさんとセーラさんの時が止まりました。







新章始まってすぐなのに申し訳ないですが、本業の方が年末が近くなりちょっと忙しくなってきておりまして....。

なるべく週2で投稿していきますが、できない日が出てくると思います。

どうかご容赦ください。

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