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閑話.帰郷①

あれ....①って、?

父上に頼んで行った1週間のオースティル学園への留学。

「たかが1週間、されど1週間」なんて言葉が思い浮かぶほど僕たちは劇的に変わった。


ディルは剣の技量が。

片手剣だけでなく、両手剣も使いこなせるようになったり、盾も組み込んだ戦い方ができるようになったり。

魔法の方はさっぱりで、完全に物理攻撃のみの剣士になった。


クロは魔法を極めて。

使える魔法の数が増え、発動までの時間がかなり短くなった。

そして全体的に魔法の威力が上がり、命中率も上がった。


サーラはより遊撃(シーフ)っぽく。

朝晩にディルと走り込みをしていたおかげか、体力が上がり、足も早くなった。

短剣に加え、魔法をある程度使えることになったことにより、奇襲攻撃に磨きがかかり、より敵の注目を逸せられるように。


そして僕———いや、()は魔法剣で使っていた魔法を剣なしで使えるように。

まだ魔力で無から生み出せるようにはなってないけど、剣の(ヒルト)と素材があれば創れるようになった。


魔法使いからしたら「(ヒルト)がないと創れないなんて」って思うかもしれないが、剣士からしたらこれでもかなりの利益が得られる。


まず、荷物の重さが減る。

刀身(ブレイド)の部分がなくなるのだから当然だ。

重さが減ることによって動きが軽くなり、体力も減りづらくなる。


あと、これは魔法剣を使う人特有の悩みなのだが、ちょうどいい剣がないのだ。

魔法剣を使うには魔力伝導性の高い(ヒルト)刀身(ブレイド)が必要になる。

魔力伝導性の高い(ヒルト)の素材はある程度種類もあり数もあるのだが、刀身(ブレイド)の方はそうでもない。

だから自分に合う、魔法剣にできる剣を探そうってなってもそうそう見つからない。

つまり魔法剣を使う者にとって(ヒルト)だけで戦えるってのは相当な強みなのだ。


あと、これは師匠の受け売りなのだが「剣は自分で育てるもの」らしい。

だから全部を創れるより、(ヒルト)は自分が育てたものの方がいいのだ。







さて、なんで俺がみんなの成長を知っているのかって?


俺たちはアリスが帰ってきてから成果をお披露目しようと決めた。(閑話.もっと強く 参照)

本来ならそうするつもりだったんだけどそうも言ってられなかった。




龍が現れたとき、竜を恐れた飛竜が大陸を越えて逃げることがある。

普通は人間の目の届かない高さを群で飛んでいくのだが、稀にはぐれた飛竜が下に降りてくることがある。


そう、俺たちはそのはぐれた飛竜に出会ったのだ。

しかも運の悪いことに傷の負った飛竜だ。

傷を負って、余裕のなくなった飛竜は誰彼構わず襲ってくる。

それも感情の赴くままに。


さらに厄介なのが、この状態の方が飛竜特有の勘の良さがより発揮されるのだ。


「まずいねぇ。こりゃ出し惜しみしてられないよね」

「逃げれる自信はあんのか?」

「俺はいけなくはないと思うけど....。クロは?」

「僕?僕は無理だよぉ....。多分この飛竜を倒す方が現実的だろうってくらいだよ」

「んじゃあ倒すしかないか」

「だね。よぉーし!特訓の成果、たぁんと発揮してやるんだから」

「俺だって!新技とかたくさんあるんだから」

「僕も。アリス程じゃないけど魔法、上手くなったし」

「ま、誰も俺の火力には及ばないだろうがな」

「さぁ、それはどうかな」

「むぅ、火力だったら私の出る幕じゃないんだけど」

「まぁまぁ、みんな強くなったんだし、ちょっと早いけど発表会ってことで、行こっか」


「「「おぉぉぉぉ!!!!」」」





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