75.帰国
お久しぶりです!思ったより休んじゃったな....
本日より投稿を再開します
第3章もよろしくお願いします!
長かったローディア山での生活、それももう終わりです。
なぜかって?
目の前に大きな関門があるから!!!
「なんかアリスちゃんのテンション高くない?」
「しょうがないだろ。ようやく帰ってきたんだ」
「ほらっ、アルさん、セーラさん、行きましょ」
「はいはーい、アリスちゃん一旦止まりましょう」
「えっ?あ、はい...。ごめんなさい、調子に乗ってた...」
「まぁそれはしょうがないとして、今のアリスちゃんの立場を考えましょう」
「えっと...2人の旅行の付き添い?」
「それでもいいんだがな、普通は帝国の人間はこっから入国しないんだ」
「アリスちゃんは教会に拐われてトリノに来た。でもそこから帰ってきたのがバレたら?」
「私はまた捕まって、前よりも酷い目に遭うかもしれない」
「そういうことだ」
「だから、国籍をなくしましょう!」
「どういうこと...?」
「この世の中には“冒険者”みたいな感じで国籍を持たない人たちがいるんだ」
「えっ、冒険者って国籍持たないんだ!初めて知ったよ」
「全員がってわけじゃないんだけどね」
「私たちがその“国籍を持たない冒険者”になる利点もあるんだ」
「身分が分からなくなるとか?」
「それはないな。冒険者カードに刻まれてるから。利点ってのは私たちが来た道だ」
「放浪の旅をしてるって言えば問題ないってこと?」
「放浪なんてよく知ってるなぁー」
「そういうことだ。ってなわけでこれが冒険者カードだ。名前だけにしてある。“アリス”ではなく“ティア”にしてある。ちょっとした誤魔化しだな」
「さ、じゃあアリスちゃん行きましょう!」
山を越えて帝国に入ってくる人は少ないため、そんなに並ばずに入国審査を受けれました。
本当にこれで入国できるのか心配でしたが、セーラさんがちょっと話しただけで許可を貰えました。
「このカードは偽物じゃないからな」
「このカードを作りに行ったのは姉貴じゃなくて俺だよ?」
「ありがとうね、アルさん」
「じゃ、さっさと行くぞ。衛兵にバレてないとは限らないからな」
「それもそうだね。ほら、アルさん。行こ」
「2人とも淡白だなぁ。『入国だー』とか『やっと帰ってこれたー』とかないの?」
「まだここも森だからな。入国した感じがしないんだよ」
「私も『やっと』って言うほど待ち遠しいものではなかったから...。多分トリアート領に入ったら感動すると思うよ」
「そうだねー。まだアリスちゃんの故郷まで遠いからね」
「そう言うことだ。1日でも早く着いたほうがいいだろう?」
「そうだね。よしっ、がんばろう!」
ロードランド辺境伯領は都市の周りが森で囲まれているのが特徴です。
辺境伯領とあるだけに、攻め込まれた時に有利に戦えるようにしているそうです。
もしもの時を考えて森の真ん中に位置する領都となる大都市を避けて進みます。
食料の補給や休息も大事なので小さめの都市に寄りながら進むこと8日、ロードランドとトリアートの境が見えてきました。
トリアートとオースティンの間は砦で隔たれてるのに対し、ロードランドとトリアートの間は川で隔たれています。
自然にできた堀として利用できるのと、トリアートから戦力を素早く送るために砦は築いていないそうです。
その川を越えたら小さな山があります。
その山を登った先にトリアート領の村々が...!




