74.山越え⑧
なにっ!さ、さんぜん!?
PVが3000に到達しただと...!
今すぐ読者のみんなに感謝を伝えなきゃ!
ローディア山の帝国側の中腹部にある鬱蒼とした森。
大量に生えてる木と生い茂った葉っぱのせいで森の中は暗く、地面に生えている苔で滑りやすくなっています。
さらには苔で隠れてしまっている小川があったり、強い毒を持つ虫や生き物がいたり、魔物が木の上から狙撃してきたりとかなり性格の悪い地帯です。
ここを進むのは簡単ではありません。
まず滑らないようにするために重たいアイゼンを装着し、素肌をなるべく出さないように布で覆ったり、頭上からの攻撃を気にしつつ進んだり...。
毒蟲、魔物、苔と気にすることが多すぎて肉体よりも先に精神が疲弊してしまいます。
そう、普通ならば。
ここにいるのはなぜか全属性使える魔法使い。
やることは簡単です。
まずは火属性の魔法を使います。
そしてそれを森に向かって———
「ちょいちょい、アリスさんや。森を燃やそうなんて考えてないよね?」
「うっ、ちょっとそうした方が楽かなぁって」
「楽かもしれんが後始末が面倒だろ」
「そうだね...。じゃあ結界、使っちゃうか」
「最初からそうしたらいいんだよ。まったく子供なんだから」
「【物体を護る魔法】!」
「ありがとうな、アリス」
「よし、じゃあ行こっか」
「ねぇアリス、俺のは?」
「あれ?アルさんにかけてなかったっけ」
「気のせいだろ。さっさと進むぞ」
「ちょっとー、意地悪言って悪かったからー」
「最初からそう言っとけばよかったんですよ。まったく子供なんだから。【物体を護る魔法】」
「やるなぁアリス。いい返しだ」
「ふふふ、ありがとうセーラさん」
「ま、じゃあ今度こそ進むよ」
「「おぉー!!」」
こうして結界で護るという方法で進むことで気にするのは足元だけで良くなりました。
ただ気にするのが足元だけになったとしても森からの攻撃がなくなったわけではありません。
歩いていればちょくちょく石や矢が降ってきます。
虫が飛んできて結界にぶつかります。
毒に侵され、蟲に食い尽くされた木が倒れてきます。
当たらないのでダメージは入りませんが衝撃はあるのです。
故にビビリな人———アルさんとかアルさんとかアルさんとかアルさんとか、が急に叫びます。
最初の方は仕方ないと思うのですが、これが森を出るまで続くのです。
なので森を出る頃には誰もアルさんを気にしなくなってしまいました。
可哀想なことになっている方が約1名いらっしゃいますが、2日ほど歩いてようやく森を抜けました。
森を抜けたら麓までは楽な道のりです。
山小屋で休んだらその先は整備された登山道があります。
簡易的な対魔物の結界が張られているので、魔物に襲われる心配はほとんどありません。
またさらにペースを落として、おしゃべりしたり、魔法の練習をしたりしながら下っていきます。
この約1ヶ月の練習により、セーラさんはある程度の魔力操作技術を身につけました。
アルさんも魔法が使えるほどではなくても、体内で魔力を循環させることができるほどには成長しました。
山小屋を出てさらに歩くこと2日、ようやく帝国に入るための関門が見えてきました。
ここらの山脈は中立地帯。
なのであの関門を越えてようやく帝国に着いたと言えるのです。
前書きで言いましたがPVが3000を超えました!
2000いったと思ったらもう3000になってるなんて、作者驚きです。
この作品を読んでくださっている読者の方々。
本当にありがとうございます。
まだ続きますのでこれからも本作品をよろしくお願いします。
御守葵




