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69.山越え④

ちょこちょこ専門用語があります

雨も止み、雲ひとつない青空が広がっていました。

雨の影響で地面は滑りやすくなっていますがここに留まる必要も時間もないので先に進みます。


“針山”を越えて少し登った先からローディア山の山頂部になります。

中腹部は人を迷わせる“針山”があり、そこで迷ったり魔物に倒されたりする危険性がありました。


山頂部には中腹部のような危険はありません。

でも、だからといって簡単に攻略できるわけでもないのです。


ローディア山の山頂部では攻略者(登山者)の技量が試されます。

山頂部には年中雪が積もっており、地面の様子が見えません。

またクライミングで登らないといけない岩壁もあります。

今までと比べて天候も変わりやすく、気温も低い。

いかに攻略者(登山者)が己の体調を気遣えるか、仲間と協力できるか、注意深く観察できるか。

それがこの山頂部を攻略する鍵となります。




まずは滑落を防ぐために「アイゼン」と呼ばれる道具を靴の裏に装着します。

この「アイゼン」とは棘が足の裏からいくつも生えたようなものです。

これをつけることによって棘が地面や雪の硬い部分に刺さって滑りにくくなります。

次に離れ離れになるのを防ぐために紐でみんなの体を繋ぎ、体温を保つために分厚いコートを着て、雪が口や目に入るのを防ぐためにゴーグルをしたり布で口を覆ったり。




色々と準備をしてから軍行再開です。

しっかり一歩一歩踏みしめながら慎重に進みます。


そうしながら進むこと2日、ローディア山・山頂部の最難関スポットに着きました。


岩壁登りです。


高々と聳える岩壁はほぼ垂直で、所々に雪が積もっています。

この岩壁を登っている途中で長い休憩は取れないので岩壁の下でしっかりと休息をとります。




天候と睨めっこすること2日、ようやく登れそうな天気になりました。


そして今回、私たちは岩壁を登るのにあたって3人で役割分担をしました。


もし落ちてしまっても最悪魔法でどうにかできる私が岩壁を登る役。

声がよく通り、目もいいセーラさんが下から指示を出す役。

力があり、足腰がしっかりしているアルさんが「ビレイ」と呼ばれる、下で私が落ちないようにロープで支える役です。







登る役の私は右手と左手と右足と左足のうちのどれか3つが体を支えている「三点確保」の状態を保ち、セーラさんの指示を聞きながら登ります。

そして時々自分を支えるロープの支点となる杭を魔法で作って打ちながら登り進めます。

ある程度登ったところにちょっとした足場があったのでそこで止まってアルさんとセーラさんを引き上げます。


このような感じで登っては引き上げてを続けること約半日、途中で風に煽られて落ちそうになったこと以外は大した事故もなく岩壁を登るきることができました。


「くぅーーっ!ようやくだぁ」

「ようやくだって、頑張って登ったのアリスだろ?」

「まぁまぁ、アルさんが支えてくれたおかげで心配せずに登れましたから」

「優しいな、アリスは」

「ほんとだよー。しっかしこんな幼いアリスちゃんがあんなスルスルと岩壁を登っていくなんてな」

「魔法様様ですね。荷物もアルさんとセーラさんが持ってきてくれたし」

「ま、今日はっていってももう夜か」

「だねー。さっさと火を起こしてご飯食おうぜ」

「せっかくここまで頑張ってんですし、お風呂入りたくない?」

「入りたいが...いいのか?」

「もちろん!むしろ私が入りたい」

「じゃあその言葉に甘えさせてもらおう」

「魔法の家かぁ。便利だよなぁ魔法って」







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