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61.竜

ドォォォォォン


と遠くで聞こえると地面が揺れ、土埃が舞う。

ここからだと遠い場所で起きていることでもよくわかる。

竜が来た...!








海獣を討伐してから約1週間後、とうとう竜がやってきました。


大きな翼を持ち、鈍く輝く強固な鱗。眼光は鋭く、万物を噛み砕けそうな歯。

そしてなによりもその巨大な体。


竜、圧倒的力の権化。

その竜が近くまで迫ってきていました。







普通であれば中央大陸の選りすぐりの兵士を集めて竜を討伐、もしくは追い返します。


その兵士の数は歩兵が15万、魔法兵が7万、機械兵(大砲などを使う)が5万程となります。

それに加えて傭兵や冒険者も参戦するので合計で50万近く集まります。


それに対して私たちは40人程度です。

戦うどころか竜の攻撃を避けるだけで精一杯でしょう。


かと言って何もしなかったらこの丘まで攻め込まれるだけ。

つまり戦わないという選択肢はないのです。


「野郎どもぉ!今から竜を叩く。敵はとんでもなく強い。かと言って諦めていいのかぁ!」


「「「「「「いなぁぁぁぁぁ!!!!!」」」」」」


「そうだぁ!俺たちには頼れる嬢ちゃんもついてる。絶対に嬢ちゃんを死なせるんじゃねぇぞ!」


「「「「「「おぉぉぉぉぉ!!!!!!」」」」」」


「では総員!移動開始ぃ!」


「「「「「「おぉぉぉぉぉ!!!!!!」」」」」」








竜。

近くで見るとその大きさがさらに伝わってきます。


「お前ら!相手は竜だ!まともに戦っても死ぬd———」


頭が、頭が竜によって切り裂かれます。

いとも容易く、柔らかいものでも切っているかのように。


「「「「「「お頭ぁぁぁぁ!!!!」」」」」」


指揮をとっていたのは村の漁師をまとめ上げていた男。

それを亡くした今、村人たりの士気は下がる———


「お前らぁ!やるぞぉ!」

「お頭を無駄にするなぁ!」

「いくぞぉぉ!」


ことはなく、むしろ高まっていました。


「アリスちゃんや、今回も俺の後ろにいなよ」


そう声をかけてくれたのは海獣討伐の時に私の盾になってくれたノートスさんでした。


「ありがとう!でも私は今回は動き回るから」

「そうか。でもこれくらいはさせてくれ『汝に神の御加護があらんことを。【全てから身を護る魔法(コンプレットレジスト)】』」


全てから身を護る魔法(コンプレットレジスト)】、魔法や物理、ブレスなどのあらゆる攻撃から対象を護る魔法。

ある程度光と回復についての知識や熟練度がないと使えない無属性魔法です。


「ありがとう。じゃ、行ってくるよ」

「戻ってこいよ!セーラもアルもお前がいると笑顔だよ」

「ふふっ、がんばるね」


そう言って私は飛び立ちます。

周りの人が驚きの眼差しでこっちをみてますが構う暇はありません。


お頭が潰されてこっちの士気は上がったものの竜の調子も上がってます。


「早く攻撃を...!【雷の槍を撃つ魔法(トニオランス)】!」


パヂィィィ


「お前らぁ!行くぞぉぉ!!!」

「嬢ちゃんに続けぇ!!!」


ふせ、がれた...?


手加減なんてしてない。魔力も込めた。いつも以上に。竜の鱗には高い魔法耐性があるから。この前使ったから使い慣れてる雷魔法。普通だったら即死級の威力はあるはず。


なのに、なんで?


「ぐあぁぁぁ」

「怯むなぁ」

「俺のこんしn———」


潰されていく。

まるで飛んでいた羽虫を潰すかのように。

しかもそれを楽しんでる。



そんな奴に、竜に私は勝てるの...?






無理だ





しぬ



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