60.竜災と龍災
連続投稿最終日!
なんとかここまで来れましたぁ
会話しかないからちょっと短いかも
海獣と戦った疲れを癒していたある日のこと、私は気になっていたことをセーラさんに聞いてみることにしました。
「ねぇセーラさん、竜災と龍災って何が違うの?」
「そうだなぁ、アリスは竜と龍の違いって知ってるか?」
「んー、字が多いか多くないか?」
「ははっ!確かにそれもそうだ。でもそうじゃなくて生物的なことでだ」
「体の大きさ?」
「その通りだ」
「えっ!そうなの!?」
「あぁ。じゃあどっちが大きいと思う?」
「はーい!竜でーす!」
「アル!」
「ごめんってばー。なんか面白そうな話してたんだもん」
「ったく。まぁアルの正解だ。竜の方が体が大きいんだ」
「へぇー。逆だと思ったよ」
「まぁ詳しく説明するとな、龍は竜から稀に生まれてくる特殊個体なんだ」
「じゃあ竜と龍は仲がいいの?」
「残念ながらそんなことはなくてね。竜は体の大きさが力の強さの象徴になってるんだ。武力としても地位としても」
「だけどその中に小さくても力が強いのがいたらどうなる?」
「竜はプライドが高いから怒るだろうね。俺より小さいやつの方が強いなんて!って」
「その通りだ。さらには龍の方が頭もいい。魔力操作も上手いから人間と話すこともできる」
「どうやって話すの?」
「魔法で空気を揺らして話しているかのようにしているんだよ。やってあげようか?」
「アルさんできるの?」
「できもせんことを言うな馬鹿が。ま、それで龍はある程度育ったら竜の集落から追い出されるんだ。そして追い出された龍は集まって集落をつくる」
「狭くなってきたら周りに勢力拡大をする」
「そ。で、竜が負けるから西の大陸から出て中央大陸に進出してくるんだ」
「それが竜災なんだよ」
「なるほどー。じゃあ龍災はそれの逆ってこと?」
「勘がいいな。そういうことだ」
「じゃあなんで今年は竜災と龍災が被ってるのー?ってアリスちゃんが思ってるよ」
「勝手に代弁すんな!」
「間違ってないけどなんか声がやだ」
「わりぃわりぃ。でも思ってたんだろ」
「それはそうなんだけどさぁ」
「じゃあ俺が代わりに。龍は頭がいいって言っただろ?それで龍は記憶力もいい。だから何匹かは追い出されたことを根に持ってるんだ」
「勝手にうちの仕事とるな!そんで普通は周りの龍が諌めてくれるんだけどたまにそれを振り払う奴がいるんだ」
「それが今回の原因と」
「多分な。実際にこんなこと起きたことないだろうし。竜と龍の習性から推測したものだ」
「すごいね!推測だけで」
「さすが俺の———」
「アルフィオス!アルフィオスはおらんか!出てこい!」
「また来たな」
「だね。じゃあアルさんいってらっしゃい」
「ちょっと酷くない?あいつを追い払うのに協力してくれてもいいじゃんよ」
「じゃあ協力してやろうぜ」
「いいよー。私左側でいい?」
「おう」
「左?なんのことぉぉぉぉぉ!持つな!どこに連れていくんだ!」
「追い払うのに協力してんだよ」
「だってアルさんが行ったらあのおじいちゃん帰るんでしょ?」
「ひどいよー。こんな扱いを受けて、俺って可哀想だなー」
ガチャ
「アルフィオス!いつまでわしを待たせる気か!」
「そっちが勝手に来たんだろうが!少しぐらいは待ちやがれ!」
「何を偉そうに。これでもわしは———」
「夕飯つくるか」
「そうだね。あっちはアルさんがなんとかしてくれるよ」
「あぁ。頼りになる弟だ」
「「はっはっはっは!!」」
ちなみになんですけど竜は3文字、龍は8文字ですって
夏の連続投稿、最後まで読んでくれてありがとうございます
次の土曜日の投稿から普段通りになります
ただお盆あたり投稿できないかも...




