54.○年に一度の大災害
今や10年に一度の大雨を毎年見る時代。
○年に一度ってなんぞや、って思いながら書いてます
「ねぇアルさん」
「んあ、なんだ?」
「んー、やっぱなんでもない」
「なんだよ、気になるじゃん愛の告白とかか?」
「セーラさんがいるのにそんなこと言わないよ」
「お前あいつのことをなんだと思ってんだ?でも最近難しい顔してるけどそれと関係あんのか?」
「うっ、そんな顔してた?」
「あん。長老たちが難しい話してる時みたいだったよ」
「そっかぁ。うん」
「で、なんなんだよ。笑わねぇから言ってみろよ」
「うん...。なんかね、嫌な予感がするの」
「嫌な?どういうことだ?」
「最近海の調子悪いじゃん?で、それは冬が来るせいかもしれないんだけど...」
「何かが違うと。まぁいつもより早いしなぁ」
「なんの確証もないんだけどね。なんか胸騒ぎがしてね」
「ふーん。んじゃ姉貴に聞いてみるか」
「姉貴?アルさんお姉さんいるの?」
「いるもなにもいつも一緒にいるじゃんか」
「え、?」
「あ?」
「お姉さんってセーラさんのこと...?」
「あれ、言ってなかったっけ」
「聞いてないよ!ずっと2人は夫婦だと思ってたもん」
「俺があいつと夫婦か。笑えるな。はっはっは」
「で、なんでセーラさんなの?」
「あいつは昔から勘がいいんだ。あいつが何かいつもの違うものを感じたり見たりしたときは絶対何かが起きるんだ」
「へぇー。じゃあセーラさんのとこ行こうよ」
「アリスもか!?」
「そうなのよ。セーラさんも?」
「そうだよ。ってことはアルから聞いたのか?」
「うん」
「そうか。じゃあアリスも話してくれたんだし次はうちらの番ってことだね」
「いいのか?」
「相手が秘密を打ち明けてくれたんだ。こっちも打ち明けるのが礼儀ってもんだろ」
「わかった。じゃあ頼む」
「おぉ、まかせろ!じゃあ長くなるんだがな———」
セーラさんの話は本当に長かったです。
長くて、重くて、そして悲しいお話でした。
それはセーラさんとアルさんの両親の話でした。
簡単にまとめるとこうです。
ある日いつものように出荷に行こうとした両親。
いつもはお父さんとセーラさんで行っていたけどその日はセーラさんの足が謎の激痛に襲われてお母さんと交代することに。
行く前にその痛みが行きたくないからだろと言ったお父さんと喧嘩。
そしてそのまま帰らぬ人となったそうです。
それが初めて“予感”が大事件に繋がった出来事だそうです。
他にはアルさんが海に食べられるのを阻止したり、家が崩れるのを事前に止めたり。
そんなことがあったが故にアルさんはセーラさんの“予感”を信じるようになったそうな。
おしまい
「で、今回私が見たのは“夢”だ」
「それって今までなかったよね」
「あぁ。初めてはっきりと何が起きるかわかったよ」
「何が起きるの?」
「それよりアル、他の奴らも海の異変には気付いてるよな?」
「いつもと違う程度にしか思ってないと思う」
「そうか...。まぁ単刀直入に言うと5年に一度の災害と20年に一度の災害と100年に一度の災害が起きようとしている」
「は、?」
「“りゅうさい”と“りゅうさい”?」
「それは後で説明するから。あとはわかってるな」
「うん。ちょっと出かけるよ」
「どうせ信じねぇんだからほどほどでいいぞ」
「これはほどほどで済ませていいもんじゃねぇだろ!」
「当たり前だ。でも信じない奴らのせいでお前が危険な目にあうのは許せねぇからな」
「はいはい。じゃあ行ってくる」
「もしなんかあったらアルフィオス、お前も許さんからな!」
読書の夏ってことで今日から1週間は毎日更新します。




