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53.収穫祭(7歳ver)

なんとなく、なんとなくここでこれを入れたいと思った

11月1日


アリスが村からいなくなってから数ヶ月後、収穫祭の時期がやってきた。


依然としてアリスは見つからないまま過ぎたこの数ヶ月、村はほとんど前の状態に戻っていた。


アリスがいなくなってすぐの頃は村、そして領内を挙げてアリスを探したが1ヶ月も経つとさすがに他の町村の人を動員することはできなくなった。


今でもヒリアット村の人たちは探し続けている。

しかもすごいのがこの捜索がロナード家によるお願いとかではなく自主的にやっていることだ。







そんなこんなでやってきた11月、収穫祭だ。


「おいテレス、何書いてんだ?」

「日記だよ」

「なんだそれ?べんきょー?」

「え、テレス、日記付けてるの?」

「わかってくれるかいクロよ。このアホ(ディル)には日記が伝わらないんだ」

「まぁディルだもんね」

「そうよテレス。諦めなよ」

「なんだよ!みんなして。教えてくれたっていいじゃないか」

「それ、アリスちゃんに?」

「そう。アリスがいない間に起きたことを書いて、戻ってきた時に読んでもらうんだ」

「なるほどー。アリス本好きだから喜びそうだね」

「なるほど!日記とは物語なのだな!」

「違うから。でもそれいいねぇ。うちの話もいる?」

「あ、じゃあ僕も」

「おーー。貰おう貰おう」

「ちょ、じゃあ俺も!」

「ほう。何か面白いネタでもあるのかね?」

「まかせろ!今から作ってやる」

「そうか。じゃあ待っておいてやろう」

「ひゅゅ!テレス上からぁ」

「え、ちょっとディル!?」


と、ここでディルが退場。

どこに向かったのかは知らないけど自分の村で迷うことはないだろうと思って追いかけはしなかった。

多分他の2人も同じこと思ってると思う。


「まぁどうせディルのことだからご飯食べに行ったんじゃないの?」

「そうだね...。そうだよね」

「ん?どうしたクロ」

「いやー、もしかしたらディルもアリスみたいに消えちゃうんじゃないかって」

「あーー。あり得なくはない、か?」

「きっと戻ってくるよ。『腹一杯食ってきたぜ』って」

「そうだね。ディルだもんね」

「そうそう。で、テレス君よ。他にどんなことを書いているのかい?」

「そうだねー。例えばクロが———」

「ちょっとやめてよ!恥ずかしいから消して!」

「あっはっはっは!やるじゃんテレス。こりゃアリスちゃんも大笑いだわ」

「だよねー!僕もそう思うんだ。あとは———」

「ちょっとそれ今すぐ消しなさいよ!紙破いてやるわ!」

「ちょっとサーラ!乱暴はダメだよ」

「こんなこと書かれておきながらほっとけないでしょ!ほら!早く消してちょうだい!」

「腹一杯食ってきたぜ!っておーおー、元気だな」

「ディル!てつだ...ってあんた!どこ行ってたのよ!」

「ふっふっふ、聞いて驚け!村の飯を全部食ってきた!」

「...っぷ」

「おい!何笑ってんだ」

「いやー、ディルらしいなって思って」

「予想的中だね」

「帰ってくる時の言葉まで当ててるし」

「んで何遊んでたんだ?」

「あっ!そうだった!はやくあれをぉぉ」







これが7歳の収穫祭。

アリスには申し訳ないけど目一杯楽しませてもらったよ。

だから


だから羨ましかったら早く帰ってきてね。


ちなみに今年の優勝はハヤナ家のレタス包みだったよ。


他の村も回るけどやっぱりここが1番だね。

多分君たちがいるおかげってのもあると思うけどすごく楽しいんだ。


それと今日は教会にも行ってお願いしてきたよ。

『来年は5人で収穫祭を迎えさせてください』って。

神様の存在を証明するためにも1年以内には帰ってきてよね。


夏だ!読書だ!

ってことで8月1日から毎日更新を行います!!!

今のところ1週間を予定していますので是非お越しください

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