表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
54/109

47.海

目が覚めるとそこは家でした...なんてことはありませんでした。


冷たくしょっぱい水たまりがずーっと広がっているこの場所。


私も実際に見たことはありませんが本では読んだことがあるこの場所。


そう、海です。


私はずっと眠らされていたのでわかりませんが“船”というものでここまできたのでしょう。


しかし船は壊れたのか、それとも私を置いてどこかに行ってしまったのか、船と思しきものはどこにも見当たりませんでした。


私は木の膜に魔法で空気を入れた木浮(きうき)と呼ばれるものの上に乗せられこの海に放り出されていました。


...どうしましょう。

ここには食べ物も飲める水もありません。

大地も見えないのでどこに進めば陸があるかも分かりません。


無属性魔法にはとある地点に移動できる魔法があるらしいのですが私にはまだ使えません。


それでもこのままここで浮き続けることはできないので移動を始めます。


手に魔力を込めて空気を掴む。

そしてその手を海の中に入れて風を起こす魔法を使います。


後に空気を掴まなくてもいいことを知るのですがこの時の私は知らないので手にある空気がなくなるたびに空気を掴んでは中に入れてを繰り返していました。





おそらく半日ほど続けていた頃でしょう。

急に体が重くなってきました。


それまでの間は魔法を駆使することによってかなり移動できたと思います。


しかし半日飲まず食わずで魔法を使っている。

疲労はたまり魔力も無くなってきました。


きっと体が重くなった原因も魔力の枯渇でしょう。


ただこの浮は木でできている。つまり長い時間浮かべていたら腐ってしまうのです。


周りを見てみると空は暗くなり、夜が訪れようとしていました。


海には海獣と呼ばれる魔物がいますが、暗くなるとそれを見つけにくくなります。


というわけで今日は寝ることにしました。






翌朝、喉はカラカラ、皮膚と髪はパリパリの状態で目を覚ましました。


浮の上で水をかぶるわけにもいかないので、浮の外に顔を出して水魔法を使って頭を洗います。


ここで1つの考えが私の頭をよぎりました。

水魔法で出した水を飲めばいいのでは?


飲みました。


美味しくなかったです。


水は水なのですがどこか苦くて酸っぱい味がするのです。


しかし水は水。私の体に大切なものなのでしっかりと飲みました。


そして今日も魔法で進め...?

あそこにあるのは...。


遠くに影を見つけました。


陸かもしれない!

そう思った私は全速全身で影に向かって進みました。


この海には海獣がいるということも忘れて。





その影にかなり近づいてようやく気づきました。


そこにあった、いや、いるのは海獣、それもかなり大型の。


ここに来るまでにかなりの魔力を消費した私。

自分の住処を荒らした小さい生物を見つめる大型海獣。


グオォォォォォォォ!


もうこれは戦うしかなさそうです。




アリスさんは本を読んでいるため、海に関しての知識もかなり持っております。

ただ航海術は知らないようで。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ