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閑話.ある男の心の声

先日の火曜日に投稿したやつが歴代最高を更新しました!

しかもぶっちぎりで!

読んでくださる皆さん、ありがとうございます!

「13番様、あとはお願いします」

「あぁ。ここまでご苦労だったな124番。近々交代するそうだからそれまでは頑張れとのことだ」

「かしこまりました」

「では、ご機嫌よう」






ガタガタゴトゴト

馬車が揺れるたびに自分の体が揺れる。そして()()の小娘も揺れる。


ガスのおかげか今はぐっすり寝ているようだが、今後のことを思うと...。


他人事でしかないが可哀想だとは思う。


何故こいつが8属性も持っているかは知らんが、大変な時に生まれてきたもんだと思う。


西の大陸ではドラゴンの復活、この大陸では強欲の神官。


ゴソゴソッ


ん?

小娘が起きたようだな。話すのも面倒だし黙らせておくか。


「今からとある場所に行く。それまで黙って寝てろ」

「わかり、ました」


そうすると小娘は黙り込んだ。

こいつの目が覚めてより鮮明に感じた。

こいつはヤベェ。


寝ながら魔力を循環させていること、これが1番やばい。


魔力の循環は基礎中の基礎だが極めれば構築だったり発動に影響してくる。

意識がある時ならまだしも寝てる時までできるのは超人でしかねぇ。


しかしなに考えてんだ?こいつ。ずっと表情をコロコロ変えやがって。


ま、関係ねぇか。

あとちょっとで着くし、それまでの関係だ。










気づくと俺は自分の家にいた。


馬車であの小娘を送ってからここに来るまでの記憶が一切ない。


ただ一つだけわかることがある。

俺は洗脳されてた。あのクソ神官に。


なんで洗脳が解けたかはわかんねぇがこうなったらこっちのもんだ。


しかし今まで付いていたやつに洗脳されてるとか最悪だな。


あいつの言うことを聞いておけば...こんなことにもなってなかったのに。


しかしあいつはもう居ねぇだろう。あのクソ神官に捕まってんだ。逃げれるはずがねぇ。


ふと頬を伝う涙に気づく。


「なんで泣いてんだよ、ちくしょう」


「悪かった、俺が悪がったよぉ。ちくしょう。あん時お前の言う通りにしておけばよぉ」


「なぁ、ドリート。俺ぁどうしたらいいんだ。このままクソ野郎んとこにゃ戻りたかねぇよ」


呟いた。ひたすら呟いて自分を呪った。


ポワートは強欲の称号を持つ。


これが意味することは“自分の欲望を満たすためなら手段を選ばない”だったり“この世のあらゆるものを欲している”ということである。

そしてその欲を満たすために行うこと全てに補正がかかり必要なスキルも限定獲得できる。


俺はそれで洗脳されたんだろう。きっと周りの奴らも。




俺は元々前神官に付いていた。


5年前、ポワートが力を付け、神官争いに名を並べるまでに成長した。それも短期間で。


調査であいつの演説を聞いたあと、俺は前神官からポワートに鞍替えした。


何故かはわからない。


でも今ならわかる。あいつの洗脳だ。


そうしてポワートはさらに名声を集め、神官となった。




ポワートの配下は番号で呼ばれる。


番号は力、魔力、忠誠心、入った時期、そして()()の早さで決められる。

仕事は多岐に渡り、真っ当なものからあくどいものまで。


ったく、なんで俺はこんなことに。

あいつが忠告してくれたのに。


演説を聞く前、同僚の司祭から言われた。


「ポワート様の演説に行くならやめておいた方がいい。そこにいった人はみんな鞍替えしている。こんなこと裏がないはずがない。止めはしないが言っておく。行かない方がいいぞ。」


いつもは丁寧な口調の友人がその時は声を荒げていた。

きっとそれだけ必死だったんだろう。


でも俺も必死だった。どうにかしてあいつの勢いを止めなければと。






「おじさん」と呼んだあの小娘の顔が浮かぶ。


「『おじさん』かぁ。あいつの目にはおじさんに見えたかぁ」


1人で苦笑いする。

俺はまだ27だからおじさんと言われる年齢じゃない。


その苦笑いはいつしか笑いに変わっていた。


「くははっ。教えてやらねぇとな。俺はおじさんじゃねぇよってな」


そしてこの男———バムールが動き出す。


自ら死地に送った小娘を救いに。

欲の限りを尽くす神官を止めに。




バムールの名が歴史に現れるのはこの頃からである。

宗教革命の第一人者・神官バムールとして。



いい感じのストーリー思いついたので書いてみました。

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