39.魔素と魔力
1000pv突破しました!!!
ありがとうございます!!!!
ほぼぜーんぶ会話
名前入れてないけど分かるようにはした...はず
「さて、授業を始めようと思うがいいかね?」
「「「「「お願いします!!」」」」」
「うむ。今日は簡単に魔法について教えようと思うが使えんやつはいるか?」
「あ、俺とサーラが使えないです」
「ふむ、ディアベル君とサーライト君だな。じゃあその2人は魔素・魔力についてからかな。じゃあ他の3人や、魔素と魔力の違いはわかるかね?」
「えーっと、魔力が体内にあるもので魔素が外にあるものとか?」
「クロウディア君の意見は間違ってはいない。たしかに魔力は体内にあるものだがちょっと違うかの」
「魔素を取り込んで、体内で変換してるとか?」
「うーむ、私からしたらクロウディア君とテレスアート君は同じことを言っているようにしか聞こえんな」
「魔素を魔法を使う時に魔力にする?」
「その認識は悪くないぞ、アリスティア君。まず認識を改めないといけないのは『魔素と魔力は全然別物』ということだ」
「え、同じじゃねぇの?」
「僕も同じものだと」
「同じものだとしたら魔素濃度と魔力量の違いはなんと説明する?」
「たしかに...。魔素濃度と魔力量は同じじゃない」
「そういうことだ。魔素とは魔力の籠った小さな小さな粒だ。そして魔力とは魔法を使う力のこと。文字どうりじゃな」
「「「???」」」
「難しいようじゃな。じゃあ魔法を使える者は魔法陣を展開してみるがいい」
「あの、僕は魔法陣とかは...」
「そうか。なら視えるか?」
「少しなら」
「じゃあ視ておきなさい。他の2人もだ」
「「「はい」」」
「『水よ冷えて固まれ!【アイスボール】』」
「えーっと、忘れた!【火の玉を撃つ魔法火の玉を撃つ魔法】!」
「ふぉっふぉっふぉ。面白い。こりゃまたたまげた。詠唱破棄か!」
「あ、ごめんなさい!つい癖で。呪文忘れちゃって」
「よいよい。十分に理解できているということだ。さて、じゃあお2人さんや、体の中の魔力が減ったのがわかるかい?」
「「はい」」
「魔力とはつまり体力みたいなものじゃ。走れば疲れるみたいに魔法を使えば魔力が減って疲れる。そしてその減った魔力を回復させるのに必要なのが魔素じゃ」
「と言いますと」
「皆疲れたら休むじゃろ?座ったり寝たり」
「ご飯食ったり!」
「それもじゃな。そういった行為は体の細胞を休め、筋肉を休め、再び動けるようにしている。それに必要なのが酸素じゃ」
「「さいぼう?」」
「お主らにはまだ難しいだろうが体のことだと思ってくれれば良い。そして魔法使いにとってその酸素の代わりとなるのが魔素だ」
「あ...!魔素を吸収してそれを力にしている...?」
「そのとおりじゃ、クロウディア君。そして魔素の力はそれだけではない。これはみんな見えていると思うが魔法陣が光っておろう?」
コクコクコクコクコク
「魔法陣を展開するのに必要なのは魔力、使用するのに必要なのも魔力。だが光らせるのに使うのは空気中の魔素なのである」
「じゃあ魔素濃度の高いところでしたら強く光ったりしますか?」
「いい質問じゃ、テレスアート君。もちろん多少は強く光るじゃろう。しかし魔法陣が光るのは術者の魔力と空気中の魔素の魔力が反応して起こるもの。普段より強く輝くのは最初の一瞬だけじゃろうな」
「え、でも濃度が高いならより多くの魔素が反応するんじゃないんですか?」
「残念ながらそうはならんのじゃ、アリスティア君や。魔法陣が描かれた部分の魔素濃度はほぼ無いに等しい。周りからその穴を埋めようと魔素が集まるがそれもすぐ反応してなくなる。その穴を埋めるまでは早いかもしれんが魔法陣の大きさが変わらなければその穴の中に収まる魔素の数は変わらない」
「だから輝きはそこまで変わらない、と」
「そのとおりじゃ、テレスアート君」
「あのー、魔素とか魔力って視えるんですか?」
「...それにはお主らに感じてもらわんといかん。感じることができれば魔法は使えるようになる、じゃろう」
「ちょっと!なんだその間は!」
「ちょっとディル!使えるかどうかは分かんないんだから!」
「まぁやってみん事には分からんからな。では早速体内の魔力を感じることから。魔法が使える者は魔力を体の中で循環させてみなさい。スムーズになるように」
冒頭にも言いましたが1000pvを超えました!
いつも読んでくださる皆様、本当にありがとうございます!!
まだ続く予定なので今後ともよろしくお願いします!