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3.教会で魔法鑑定

 誕生日から2日後、領主様のお屋敷にお野菜を届けに行った帰りにみんなで教会に行きました。もちろんお祈りもするのですが、1番の目的は“魔法鑑定”です。





 ママが言うには魔法鑑定とは、『自分の総魔力量と適正属性、すごいところでは魔法適性を調べること』らしいです。

私たちの村には魔法適性を計れる鑑定器具がないらしいので、総魔力量と適正属性を調べに行きます。


 ちなみに、魔法適性とは、『その人がどれだけスムーズに魔力を流せるかなど、その人の体と魔力が合うか合わないか』らしいです。








 教会に着いてこの世界で信仰されている"グリモール教"の神であるグリモール様に祈りを捧げたあと、ようやくの魔法鑑定です。


 私達が行った協会の司教様が奥から水晶が乗った道具を持ってきました。


「皆様こんにちは。グリモール教トリアート協会の司教を務めております"ラーゼン"と申します。さて、今回は魔法鑑定とのことだったのですが、鑑定をなされるのはそちらのお嬢様でよろしかったでしょうか?」

「はい!よろしくお願いします!」

「かしこまりました。それではこちらの鑑定器具に触れて、魔力を流してください。」

「はい」


 そう言われると私は鑑定器具に魔力を流し始めました。


すると水晶がこの前のように輝き、白色のような、虹色のような色になりました。


鑑定の結果も出たらしく、司教様がパパとママと話し始めました。



「杖はもうお渡しになられているんですか?」

「はい。2日ほど前に」

「なるほど。その時も宝玉はこの色になりましたか?」

「はい。どちらも見たことのない色だったので、この子にどの属性が合っているのかを知りたくて...」

「かしこました。他にはなにか変わったことはありませんでしたか?」

「杖を渡してすぐに杖に認められているのです」

「なるほど。わかりました。間もなく結果が出ると思いますので、少々お待ち下さい。」


 そうして司教様が奥に消えていきました。






 ほどなくして、司教様が本を持って戻ってきました。


「結果が出ました。まずアリスティア様の総魔力量ですが、Aランクです。」


「「!?」」


「...?」

「そして、杖にすぐ認められたことですが、鑑定の様子を見ていた感じ、杖との相性が良かったことはもちろんですが、魔法適性がかなり高いことも大きな理由と言っても過言ではないでしょう。」


 なんかパパとママが動かなくなりました。


「最後に適正属性ですが、まず白は過去の記録からすると『空間属性』と思われます。そして虹色ですが、これは過去の記録に残っておらず、特定できませんでした。ただ、私が推測するに『全属性』かもしれません。」


 もうパパとママは倒れそうでした。


「「ぜ、ぜんぞくせい...?」」



司教の台詞だけが句点で終わっているのはわざとです。

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