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99.誕生日祝い

8月3日の夜、私の家では小さなパーティーが開かれていました。

それは私の誕生日パーティーです。


私の誕生日は8月10日なのですが、その日は家にいないので、今日することになったのです。


グリモール教では、5歳と10歳と15歳は大切な節目とされています。

力を知る5歳、力を伸ばす10歳、世に羽ばたく15歳と言われるほど5歳、10歳、15歳の誕生日は特別なものなのです。

そしてもうすぐ10歳になろうという私に誕生日のパーティーを用意してくれたのです。




「「「お誕生日おめでとうーーー!!!」」」


「ありがとう!でもなんかまだ10歳とは思えないなぁ」


理由は明白です。

なぜなら私には眠っていた1年間があったから。

帝国内で監禁されていた時か、海を漂っていた時かは分かりませんが、私は空白の1年を過ごしていたようなのです。

なので実際は10歳でも体感はまだ9歳なのです。


「まぁ....アリスは10歳とは思えないくらいの経験をしてるからな」

「そうねぇ。今のところかなり過酷な人生よね」

「でも楽しいよ?」

「それが人生で1番大事なことよ」

「そうだな。楽しくなけりゃただ辛いだけだもんな」

「じゃあおれも楽しいよ!」

「そうかそうか!そりゃぁいいことだ」


そう言いながらお父さんがニアの頭をガシガシと撫でます。


「じゃあこれは俺たちからの誕生日のプレゼントだ」


そう言って紙に包まれたものを渡してきました。

それは大きさに反して軽く、柔らかいものでした。

包み紙を外すと、中にあったのは暗い紫色のマントでした。


「5歳のときには杖をあげたでしょ?あれはアリスが魔法使いであることの証明みたいなものなの」

「で、このマントは10歳を超えてることの証明みたいなもんだ」

「このマントを着けるだけでいいの?」

「そうだ。10歳になったら5歳のときみたいに教会に行くんだ」

「そこでグリモール様から御加護を頂けるの。マントは『ここに御加護をくださいね』っていう目印みたいなものよ」

「へぇー。それで貴族様はマントを着けてるんだね」

「恐らくな。御加護のおかげで毒物が効かないこともあるらしいからな」

「パパもお姉ちゃんみたいなマントもってるの?」

「もちろんだとも。ママも持ってるぞ」

「おーー!みてみたーい」

「また今度ね。今はどこにしまったか思い出せないから」

「はーい」

「そういえばニアはどっちをもらったの?」

「おれは剣をもらったよ!部屋にかざってあるから持ってくるね」

「今はご飯中だから後でにしなさい」

「はーい。お姉ちゃん、後で絶対に見にきてね!」


食後、ニアに剣を見せてもらいました。

魔法使いである私に剣の良し悪しは分かりませんが、ニアの身長に対して長いなということは分かりました。


「この剣、長くない?」

「そういうやつなんだって。それ1本で使ってもいいし、短剣と2本使ってもいいんだって」

「かなり使い方の幅が広いらしくてな。長さのわりには剣自体は重くなくて振りやすい。魔法と両立できるニアならではの戦い方ができるんじゃないかと思って選んだんだ」

「持ち歩くのは短いほうだけでもいいから楽なんだよ」

「へぇーー」

「ね、お姉ちゃん!まものやっつけたいからついてきてよ!」

「ニアー!もう夜なんだから明日にしなさい」

「はーい。お姉ちゃん明日ぜったい行こうね!」







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