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94.設置型魔法

土曜日は投稿できなくてすみませんでした。

年明けで本業の方が忙しくなってきたので投稿が不定期になりますが、どうかご容赦くださいm(_ _)m

とある日の授業、その内容は“設置型魔法”についてでした。


設置型魔法とは、その名の通り魔法陣をあらかじめ描いておき、発動させる魔法です。

普通は魔法陣に発動する条件を書いて発動させますが、上級者になると自分の好きな時に遠隔で発動できるようになるそうです。


そんな設置型魔法を学ぶのは一般魔法術の授業。

一般魔法術の授業では、魔力の使い方や魔法陣の描き方などの初歩的なことから各属性の簡単な魔法について学びます。


魔法鑑定で分かるのはあくまで適性。

だから適性ではないからと言って使えないわけじゃないよね、ということで全属性に触れられる機会として設けられてるそうです。

実際、風属性しか適性がなかったけど使ってみたら火属性も結構使えた!なんて事例もちらほらとあります。





そして今私たちが受けてる設置型魔法の授業、これは基本か応用かで言ったら間違いなく応用になるでしょう。

設置型魔法はそのくらい難しいです。


「設置型魔法を使うにはただ単に魔法陣を描けばいいという話ではありません。魔法陣に書き足す条件、その条件の効果範囲、条件を満たしてから発動するまでの時間など普通の魔法陣に比べて書くことがたくさん増えます。そこで前回の授業で教えた“省略”を使います」




“省略”とはそのままの意味で、詠唱や魔法陣に刻む呪文の一部を省略する技術です。

ただ何も考えずに省略してしまうと呪文の意味が変わって発動しなくなったり、発動する魔法が変わってしまったりします。


そこで大事になってくるのが古代魔法語———古語です。


今は廃れてしまい、誰も話すことができなくなった古語ですが、昔の文献を解読していくうちに幾つかの古語の単語を書くことができるようになったのです。

これにより“現代語”を“凖古語”に、そして“古語”に置き換えることで魔法陣に刻む呪文の短縮が可能になったのです。


他にも同じ命令をしている部分をまとめたり、発動させたい魔法をより少ない言葉で表現できるようになったりと“省略”は魔法使いの知識や技量によって左右されるものなのです。




「設置型魔法を使うときはただの紙ではなく“魔法用紙”というものに描いて使います。この魔法用紙自体がかなり高級なのと、魔法用紙に描いた魔法陣が動いているときに魔法陣が光るという特性上、設置型魔法の魔法陣の縮小化は長年研究されてきました」


そう言って先生は手のひらより小さい紙を鞄から取り出しました。


「これが現代において最小の設置型魔法の紙です。普段使用する魔法よりかなり小さい魔法陣が描かれていることがわかると思います」


先生が持っていた紙———魔法用紙には小さく、緻密な魔法陣が描かれており、淡い紫色に光っていました。




私たちが魔法を使う時に展開させる魔法陣は最小でも頭の大きさ程度と言われています。

それと比べると設置型魔法の魔法陣の小ささがどれだけのものかがとてもよく分かりました。




「今すぐこの大きさの魔法陣を描けとは言いません。でもこのくらい小さいのが描けると罠としても、緊急時に使える切り札としても使えそうじゃないですか?」


「それが切り札としても使えるんですか?」

「もちろんですとも!極小魔法陣(アートゥー)を懐に忍ばせといて———あ、極小魔法陣(アートゥー)は描いた魔法陣が起動している状態の魔法用紙ですね。そしていざという時に取り出して発動させるんですよ」

「たとえば目眩しとか?」

「ええ!そういうことですよ!あとは極小魔法陣(アートゥー)をたくさん作っておいて飽和攻撃をしたりとか」

「でも魔法用紙って高いんですよね」

「そうですね。だから戦争になった時に宮廷魔法使いが使うくらいですね」


などと授業の後半は極小魔法陣(アートゥー)を使った魔法戦の話になったのです。







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