第4話【天候の操り人】
俺の名前は、黒神継輔。
帝並学園中等部2年。
継輔「あーすーかー、はーじーめー、ゆーうーまー」
朱鳥とは中等部2年の綾瀬朱鳥女の子。
少し灰が入った輝く白色の腰らへんまで伸ばした長髪。
淡い青の瞳。白いTシャツに黒いズボン。
晴慈梅とは中等部2年の齋藤晴慈梅男の子。
朱鳥よりも少し灰寄りの白髪。朱鳥よりもはっきりと
した青い瞳。黒に白い線を何本も描いた様なTシャツに
黒いパーカー、その上からオレンジの線に黒:2白:1の
割合の市松文様の上着を着ている。
優真とは中等部2年の工藤優真男の子。
黒髪に少しオレンジの入った黄色い瞳。
黒を基調としていて、青が少し入ったTシャツに
黒いパーカー、黒に少し青の入ったズボン。
みんな美男美女。周りからは美男美女の4人組だなんて
呼ばれている。
朱鳥「継輔、なに?継輔から呼んでくるなんて
珍しいじゃん?」
晴慈梅「確かに、しかもいつもよりぐったりしてるね。」
継輔「まぁ、金曜に親戚に会ってさ、
色々気まずいんだよ。」
優真「そういうもんかぁ?親戚に会ったんなら
もうちょっと喜んでもいいんじゃない?」
継輔「いやぁ、あいつの好きな人も一緒でさ。」
朱鳥「なにそれ!いいじゃん!恋バナじゃん!」
晴慈梅「そんな喜ぶとこじゃないだろ。朱鳥」
朱鳥「はいはーい。どーせ空気の読めない女ですよー」
優真「まぁまぁみんな落ち着いて」
朱鳥「あっ!明日雨じゃん!しかも、学校が
休みになるレベルの大雨!やば!?」
継輔「晴れがいいの?」
朱鳥「うん、学校がないとみんなと会えないじゃん。」
晴慈梅「別に学校じゃなくても、誰かの家に
集まればいいじゃんか。」
朱鳥「別に家でもいいけどさ、みんなと楽しく授業
受けたいの!だから継輔お願いね!」
継輔「はいはい、明日晴れにすればいいのね。」
* * *
翌日の朝
家の窓を全部閉めてもザァーーーっと雨音が聞こえる。
継輔「はぁ、めっちゃ大雨じゃんかぁ。」
テンションが下がっちまうよぉ。
そう言いつつも、俺は両手を握り、こう呟く
継輔「我が先祖にして偉大なる天照大御神様。
本日の天気を晴れに変更してください。」
俺がそう言うと、雨音が次第に弱まり、
完全に聞こえなくなった。
さっきまでの雨が嘘だったかのように、
快晴になっていた。
* * *
学校にて———
朱鳥「みんな、おはよ!」
継輔・優真「おはよ」
朱鳥「あれ?晴慈梅は?」
継輔「今日遅いな。」
晴慈梅「はぁー、あっぶねぇー」
継輔「危なくねぇよ、余裕で間に合ってる。」
俺がそう言うと、晴慈梅は時計を見る。
8時30分に席に座っていないと遅刻なのだが、
今の時刻は8時16分、余裕である。
晴慈梅「良かった〜」
とそう安堵する晴慈梅を見て、俺はちょっと
笑ってしまっていた。
天照大御神様は伊邪那岐命様の子供の神様です。
日本神話からとってきました!