第3話【天皇】
土曜日、
ピンポーンとインターホンがなる。
どっちだろう?恭弥にぃ?こと?インターホンに出る。
燈夜「どちらさまですか?」
恭弥「僕だよ。くう。」
恭弥にぃが先に来た。
容姿は、少し灰がかった黒髪に、
淡い灰色に少し赤色を混ぜた色の瞳。
黒いTシャツ、黒を基調としているが胸部の真ん中辺りに
赤色が入ったパーカー、黒いズボン。
である。22歳の男の人。
燈夜「恭弥にぃ、会うのは久しぶりだね!」
恭弥「そうだね、くう。ところで、もう1人って、
くうの彼女?」
燈夜「恭弥にぃ!?違うよ!?」
めちゃくちゃ焦った。焦りに焦った。びっくりした〜。
恭弥「冗談冗談、燈夜には彼女なんて
できないもんね〜」
燈夜「恭弥にぃ、流石にそれはキレるよ。」
恭弥「うそうそ、で?もう1人って?ことちゃん?」
燈夜「正解」
なんでわかんの?
ピンポーン、ともう一度インターホンが鳴る。
ことだ。そう思い、ドアを開ける。
琴音「こんにちわ〜。くう1人?」
そう尋ねてくることに僕は、
燈夜「ううん、もう1人きてるよ。」
そう言った。
琴音「えっ、うそ、待たせちゃった?ごめんね?」
燈夜「いいよいいよ、もう1人もさっき
来たばっかだし。」
琴音「ならいっか。」
すると恭弥にぃがこっちに来た。
恭弥「ことちゃん?久しぶりだね。前よりも大きくなってる。」
ことは、目を丸くして、口をパクパクさせている。
琴音「く・・・くう?な、なんで、
ここに天皇陛下がいるの?」
燈夜「だから、もう1人いるって言っただろ?」
琴音「こ、こんにちわ。」
恭弥「そんなにかしこまらなくていいよ。
僕は遊びに来ただけだし。」
燈夜「大丈夫、恭弥にぃはそんなに
怖い人じゃないから。」
そう僕が付け加える。
すると、
琴音「そ、そっか。なら、タメ口でいいんですか?」
恭弥「タメ口にしてくれると、ありがたいなぁ」
と言う。
そして、3人でゲームした。大人数格闘ゲームだ。
結果は全部恭弥にぃの圧勝。僕とことでチーム
になっても。
恭弥にぃが残機を1つも減らさずに勝ってしまった。
燈夜「大人気ない。」
恭弥「仕方ないでしょ。家でする事って、1人で出来る
ゲームぐらいしかないんだもん。」
琴音「2人とも、強い。でもレース系のゲームなら
勝てると思う。」
ことがそう言ったので、レース系のゲームもした。
結果は、ことの勝ち。
恭弥「うーん、レース系、初めてやったけど意外と
難しいね。これ。」
そう言った恭弥にぃに僕は少し驚く。
恭弥にぃってやった事ないゲームあるんだ。
さっき家ですることゲームぐらいしかないって言ってたから、
ゲームは網羅してるのかと思っていた。
恭弥「はぁ、楽しかったな。また来るわ。ばいばい
くう、ことちゃん」
そう言って恭弥にぃが帰ると、僕はことに問い詰められていた。
* * *
琴音「ねぇ、どういう事なの?なんで
天皇様がここにいたの?」
燈夜「恭弥にぃは親戚だよ。」
琴音「ほんとに?」
燈夜「ほんと」
そんなに信用出来ないのだろうか。
まぁそりゃそうか。天皇が親戚なんて言っても
信じて貰えないのが普通か。
琴音「それにしても、天皇様に会えるなんて、
普通じゃ出来ないこと、出来ちゃった。」
そう言ってことは少しはしゃぐ。
燈夜「うーん、次恭弥にぃに会えるのいつだろ?」
琴音「次、恭弥さんと遊ぶ時、私も誘ってね?」
疑問形だが、ほぼ命令である。
それに対し、僕は
燈夜「いいよ、誘ってあげる。」
そう言い、明後日の学校の為に、休んだ。
天皇家の親戚なんて、夢みたい〜ww
恭弥はめっちゃフレンドリーです。