表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
泡沫の。  作者: 惠元美羽
34/42

さんじゅうよん、


それはあまりにも突然だった。幸せはこんなにも呆気なく終わるものなのかと、私は痛い程に知っていたはずなのに、わかっていなかったみたいだ。

今度こそずっと共にいれると思っていた。

今度こそ、同じ世界で同じ時間を二人生きていけると信じて疑っていなかった。


それなのに。


ああ、どうしていま私はここにいるの?ねぇ、どうして私達はこうなってしまったんだろう?

心臓の拍動に合わせて、単調な機械音が永遠のような時を刻む。消毒液の匂いに満ちた、白い白い無機質な空間。私の目の前にあるベッドに横たわり眠る、その人の顔が涙でぼやけてはっきりと見えない。ずっと見ていたいと思うのに、見ていたくない。矛盾してるなんてそんなことわかってるよ。だけど、どうしようもないんだ。

ねぇ、どうして。私達は何処で何を間違えてしまったの?


それを教えてくれるはずの彼は、まだ目を覚まさない。










崩れ落ちる。

(そして、私の思考はループする)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ