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泡沫の。  作者: 惠元美羽
3/42

さん、


あんたなんか大嫌いだ。

顔も見たくないし、声も聞きたくない。いつもいつも嫌みばっかり。ざくざくと言葉で私を傷付けていく。嫌い嫌い嫌い。あんたが出してくれたお茶も、甘いお菓子もいらない。どうして私はここにいるの、帰りたい帰りたい帰らせて。ここには私の大切な人も物も何も無いじゃないの。最初は悪い夢かと思った。でも違った。寝ても起きても覚めない。お腹も空くし、傷も痛いし、本当に訳がわからないって一番思ってるのは私なのよ、ばかたれ。

やだやだやだ!触るな、私に触れるな!!出てってよ、早く!ちょ、待ったストップ、ごめんってそれはまじでやめ……


「え、ちょっと嫌だ痛---ーーーいッ!!!!」

「はいはい、消毒くらい我慢しようねぇ」


文句を言う気力も無く、目の前の男を涙目で睨んだ。









大嫌い。

(だってもとはといえばこの傷付けたのあんたじゃんか)



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