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98.錬金術で食べていけそう

錬金術に【レシピ】というスキルを追加した。


これはその名の通り、作成したことのある品の素材と制作工程を記録したもので、素材を用意して起動することで同じものを複製するというスキルだ。

これにまず『百我』を登録して、百本の『百我』量産を行った。

一振り一振り、丁寧に作刀すれば錬金術の腕前も上がるかもしれないが、正直なところ『百我』の完成度には満足しているので今回は効率を取った。


それに残しておいた武器スキル【投擲】もあることだし、投げナイフなども大量に用意しておこうと思えば役に立つスキルだ。


【投擲】はスキルレベル5で止まっていたが、〈インファナル・ハーヴェスト〉を使って魂を集めてレベル6に上昇させた。


レベル5のままでも特殊な魔法の武器を投げれば牽制になるからそのままにしようかと思っていたのだが、思いの外レベル5と6が違うことに気づいて上昇させたのだ。

試し斬りのときに【刀】と【格闘】を使って思ったのだが、単にスキルや術を超越するだけでなく技量も人外魔境の域に達しており、ならば【投擲】もと思い直したのである。


さて肝心の投げるものだが、素材は『百我』と同じキメラの爪と牙として、形状は鉤型の短剣とした。

名称は何のひねりもなく『鉤短剣』として【レシピ】に追加し、これも百本ほど用意しておいた。


風の支配者と【高速演算】や【空間把握】、最終的には【投擲】により投げやすい形に整えた結果、鉤型の短剣に落ち着いたのである。


特別な効果を〈付与〉していないが、魔石は大量にあるため何らかの魔術を込めたものをいくつか用意しておこうと思う。


錬金術〈付与〉は魔石を素材にして、魔術を武器や防具にその効果を込めるというものだ。

魔法の武器や防具はこのようにして作成できるのだが、錬金術の卓越した使い手は少ないためなかなか魔法の品は出回らない。


俺としても〈付与〉という錬金術があるということは知っていたが、詳しい使い方までは知らなかった。

なので取得した〈付与〉を記憶ツリーに移して使い方を把握して、ようやく魔石を素材にするという具体的な方法について知ったのだ。


さて竜を相手に一体なんの魔術を込めれば有効なのか、考えなければならない。

神業になったから【投擲】でも十分に竜にダメージを与えられる。

牽制止まりにならずにダメージソースとして有用な魔術を考えるのもいいかもしれない。


なお『百我』にも何らかの〈付与〉をしたものを何本か用意するつもりだ。


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