表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
80/135

80.風神の弓パクったけど大丈夫かこれ

ナナミはどうやら気絶しているだけのようだ。

【霊視】や【魂視】で視ても異常はない。


ただナナミが今のやりとりを覚えているのかは分からない。

もし覚えていたら、俺が魔族だとバレる。


……覚えていない場合を想定して誤魔化す言い訳を考えなければ。


まずナナミが手にしていた弓を〈マナ・ハンド〉で掴み、〈ストレージ〉に回収した。

神気から生まれた弓だから、直接手で触れるのは怖い。


矢は消滅してしまったから、これでナナミが風神エアバーンに乗っ取られた痕跡は消えた。



5分とたたずにナナミは目覚めた。


「……あれ、私は」


「大丈夫ですかナナミさん」


「イズキさん? 私どうして……」


「どこまで覚えてますか?」


「え? ええと……風神の試練を終えて、イズキさんと話をしましたね。それから……?」


ナナミはステータスを表示して、【風の恩寵】があることを確認して「良かった夢じゃない」と安堵した様子だった。

どうやら風神エアバーンに乗っ取られていた記憶はなさそうだ。


……これが演技だったらどうしようもないけど。


そのときは仕方がない。

少なくとも風神エアバーンは俺に猶予とやらを与えた。

鳥人族にとって風神は生みの神、そのときまではナナミも何もしないだろう。


「では戻りましょう」


「そうですね。クーラさんやタマさんを待たせていますし」


俺とナナミは神気のある部屋を後にした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ