49.ファーストキスは猫に奪われました
「わ、なにこれ凄ーい!」
翌朝、タマにタマ2号の新たな機能を説明してやった。
フィギュアの型を作る機能までは説明しなかったが、でき上がったフィギュアを見て「これ私?」と持ち上げて興味深そうに眺めていた。
ちなみにスカートじゃないのでパンツは見えない。
「イズキくん、これほんとよく出来てるね。こんな私の人形を作るなんて……」
「自分の人形を作るほどナルシストじゃないし、クーラの人形なんてつくっても面白くないだろ。……だとすると、タマくらいしかモデルがいない」
「ふ~ん?」
なにやらご機嫌の様子だが、何もやましいことはないぞ?
至近距離から見つめられて少し落ち着かない。
タマは息のかかるような距離で、俺の目の中を覗き込んでくる。
「……おい、なんだよ」
「ふふ。そういえば助けてくれて、ありがとうね?」
止める間もなく、唇を重ねられた。
触れただけのキス。
「~~~っ」
「ふふ、イズキくんにはまだ早かったかな?」
「か、からかうなよ!」
多分顔は真っ赤だろう。
血がたぎる。
なにこれヤバい。
脳味噌に甘美な媚薬を流し込まれたようで疼く。
無茶苦茶に走り回りたい気分だ。
……これは恋じゃない、性欲だ。
【並列思考】でエロい思考を切り離し、テキトーな言い訳をしてクーラの部屋に向かう。
邪神の加護を起動して、樹形図を確認する。
……やっぱりか。
始まったのだ。
第二次性徴、夜魔族のエロ系スキルの開放である。




