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スキルツリーをぶっ壊すチートな邪神の御子さまは、いずれ最強になられるお方です。  作者: イ尹口欠
少年時代は自由にやるんでお構いなく

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38.文明人らしい格好をいっちょ頼むわ

〈ヒーリング・ライト〉と〈ヒーリング・ウォーター〉を合成して、〈クリエイト・ポーション〉の魔術を生成したのが昨晩の最大の成果だ。


患部に癒やしの効果をもつ水をかける〈ヒーリング・ウォーター〉と同じように使えるうえ、容器に保存することも可能な上位互換の魔術である。

合成に際して〈ヒーリング・ライト〉と〈ヒーリング・ウォーター〉を失ったが、出来ることが増えただけ完全にお得な結果となった。


〈クリエイト・ポーション〉と〈キュア・ポイズン〉も合成できそうだが、〈ヒーリング・ウォーター〉を取得できるアテがない。

誰でもいいから水属性の魔術師を気絶させて失敬したいところだが、事件になるのはマズいだろう。


また〈ファイア・ジャベリン〉を長射程化、〈ファイア・ストーム〉を広範囲化して、ともに理性ツリーの下に移動した。

どちらも中級魔術なのでどうせ咄嗟に発動できない。

理性の下に置いた方が活用できるだろう。


迷宮都市に行かずともポーションを売って暮らしていける気もするが、そんな退屈な人生を送る気はない。

戦闘民族である魔族としては、やはりダンジョンで魔物と戦って稼ぎたい。


翌朝、クーラと合流して屋台で朝食をとった。

薄いパン生地のようなものに野菜と肉を挟んだもので、惣菜クレープのようなものだ。

これひとつで小銅貨2枚。


ちなみに通貨は小銅貨、中銅貨、大銅貨、銀貨、金貨の5種類があるそうだ。

俺が酒場でミルク代として出したのは中銅貨で、ミルク一杯は中銅貨1枚だからたまたま適性価格だった。


……まあ小銅貨が貨幣だと思わなくて出さなかっただけなんだが。


小銭に混じっていた小さな四角い銅片なのだが、文字も絵柄もないため、貨幣の一種とは思わなかった。


これからはクーラが一緒だから、買い物で見当違いな失敗をやらかすこともないだろう。

おいおいひとりで買い物できるように勉強はしていくつもりだけど。


「それじゃ、出発しようか」


「おう。ちなみに徒歩か?」


「徒歩だよ。馬車とかあるけど……そういえばイズキ、手荷物はそれだけ? 外套はないの?」


「【完全獣化】して突っ走ってたからなあ。この服も野盗から剥いだものだし」


クーラは当然、【完全獣化】についても知らないので説明してやる。

オオカミの姿なら外套や毛布がなくても気にならなかったが、人間族として旅をするなら必需品だそうだ。


「……イズキ、出発する前に旅装を整えようか」


「……そうだな」


買い物をしてから出発することになりましたとさ。


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