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第5話 急襲その2と決心と名付け

襲いかかって来た少女を脅し、昏睡させた。


(なんか言い方がおかしい気がするが、まあいいだろう)


「ご主人! 申し訳ありません! 我が目を離した隙に! まさか敵襲があったとは!」


俺は無事だというのに異常に心配されている。ここまでくると幼児扱いすらされている気もするが、

まあ本気で心配してくれているのだろう。


「で、こいつどうする?」


俺は気絶している少女の方向を指し、グリフォンに聞く。


「殺してしまいましょう。なんなら我が骨一つ残さず食べましょうか?」


少し残酷な気がするが、身体を強化する魔法を持っている以上拘束したままというのは確かに厳しい。そうするしかないか、、


そう思い振り返った矢先、すでに少女の姿はここには無かった。

20mほど先、そこにはまた別の魔法少女と、気絶したまま肩に担がれている先ほどの魔法少女がいた


「この娘はうちに必要。いらないなら持って行く」


は?何言ってだこいつ。そう言いたいが、これは緊急事態だ。あいつが保護されたら、また襲いかかってくる確率が高い。さらに顔も変身前と変身後、両方が割れている。


「いらないわけでは無い、返せ」


「嫌だ」


どうやらいらなくなくても持って行くようだ。なら行動は一つしかないな


「変身」


2回戦目開始のゴングが鳴る


「お前はスピードでとにかく相手を錯乱させろ!」


「御意!」


(俺の『超握力』は一撃必殺だ。鉄塊すら粉々にできるのなら人の頭など一瞬でミンチにできるだろう。相手の能力がわからない以上、油断はできないがグリフォンが相手を翻弄している隙さえつけば勝負が決まる。)


「いくらグリフォンを使役しているとしても、あなた自身の戦闘能力はせいぜい3級。さっきの高速移動?がどこでもできるとしてもいいとこ準2級」


「そうか、なら見せてやるよ。その準2級の技術ってやつを」


「縮地」


大層な名前をつけているが、この技の原理は至って単純。指を木や石などの出っ張りに掛けて握力で体を押し出すだけ。途中で方向転換などはできないし、何より沼などの引っ掛けるものがない土地では使えない。


(だが、引っ掛けられるものが多いこの森林というフィールドは縮地にピッタリだ)


しかし縮地を発動した一瞬後、音自衛は信じられない現象を目にする。


ゴキ という何かが折れる音が体の中に響き渡る

「ぐはああああ!!!!!」


右脇腹が折れている。 もう少し詳しく言うと、超高速で相手に()()()()向かったのに、相手が目の前から一瞬消えた後、()()()()()()()()()()!この事実が示す事。つまり相手は完全に、縮地の速度を上回っている!!


「邪魔をしないで。あなたがこちらに危害を加えようとしなければこちらもあなたに危害を加えない。」


「警告はした」


そう言って少女は消え、残ったのは喪失感のみ。逆に敵となりうる相手に情報を与えてしまった。


「ご主人、、、申し訳「強くなろう」


「俺もお前もあいつに負けないくらい、そしていつかあいつをぶっ飛ばしてやろう」


「ご主人、、、、!」


「分かりました! 我は強くなります! 誰にも負けないように!」


一人と一羽はとてつもなく固い決心をし、共に強く鳴ることを誓った。

そして両者の腹が鳴る。もともと腹が減っている状況で二回も戦ったからだろう。すでに夕方だ


「とりあえず、今はお前が持ってきてくれた飯でも食べるか!」


「はい!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

食事の最中、音自衛はふとした疑問を投げかける

「そういえば、お前の名前を聞いていなかったな。」


「そうですね。両親からは『フォン』と呼ばれていました」


(グリフォンのフォンか、、、安直な気もするがいい名前だ)


「よし!じゃあお前の名前は『フォン』だ!」


「御意!」


転生一日目の夜は深く深く過ぎてゆく

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