第1話 猫でビビって異世界へ
俺は音自衛
ついさっきまで婚活パーティーで優雅な一時を過ごしていたはずなんだが。
ここは一体何処だ。
「ここはそちらで云う、天国の様な次元です」
最近の天国はAIまでついているのか。ハイテクって奴だな
しかし天国か、、、つまり俺は死んだという事か?
思い出してきたぞ。 婚活パーティの最中、侵入してきた猛獣が襲いかかってきたんだ! 俺は皆をかばい、猛獣に正面から襲われて意識を無くしたんだ、、
「あの〜、、一応言っておきますけどAIじゃないですからね!? 神様ですよカミサマ!!」
それは知っている。というかお前は思考が読み取れるのか?
「まあ神様の定番ですからね。それよりあなたが襲われたのは猛獣じゃないですよ。
単なる野良猫です」
ファッ!? それじゃあ俺は何で死んだっていうんだ!?猫に顔面でも引き裂かれたとでもいうのか?
流石に他の死因があるはず、例えば餅を喉につまらせたとか、、、、それもひどいが
「あなたの死因はショック死です。婚活パーティーで極度の緊張状態にあったあなたは、猫の乱入によって気を
失い、そのまま心肺が停止してしまいました。」
ええ、、年齢に対して精神が貧弱すぎるだろ、、というか婚活会場で倒れたってことは見られたのか!?
大勢の人に!! 野良猫が来ただけで!! ショック死した所を!?
「そうですね」
あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!! )
(脱糞音はイメージ)
「ニンゲンップさあ、、、 流石に神でも同情するくらいには悲惨ですから、ある程度整った容姿と異能力を持った状態で、あなたを知る者が一人もいない世界に連れて行ってあげます。」
異能力?それは一体どんな物だ?
「これ以上猫でショック死しないように不死能力を上げます。それとペットも一匹あげましょうか? ランダムですけどある程度頼れる種族にしておきますので。俗にいう使い魔みたいな物です。あちらの世界では使い魔は禁忌とされてるわけでも無いので安心してください」
ショック死した事はもう忘れてくれ、、、何があるか分からないからペットも貰っておくか、こんな重要な場面で遠慮するほど俺は馬鹿ではない、、、、、猫で死ぬけど
「覚悟は決まりましたか? あ! それと一つ。あの世界に魔法使いという概念はありませんがあなたの「不死能力」みたいな感じで妙な特殊能力を持つ奴がいます! ほとんどは大した事ありませんが、気を付けておいてください! それとあとは魔法少女、、、、、、、」
特殊能力の存在も気になるが、魔法少女?しかしそれを聞こうとしたがある事に気がつく
だんだんと自分の姿が消えていっているのだ。おそらくもうすぐで異世界とやらに飛ばされるのだろう。
そして俺の存在は完全に消失した.