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time travelers ~それは僕たちの軌跡~  作者: そらのうみ
6/8

番外編その1

ここからは番外編です。

大学でも公演していないものになります。

あの日から10年後の世界――――

「え・・・今・・・なんて」

「翔さん。正直に申します。あなたは今末期のがんで・・・あともって3か月の命です。」

そう告げられた翔は言葉が出なかった。上の空で自宅に帰宅した。

「おかえりー!!」

そう言って結婚を約束した彼女、つむぐが出迎えてくれた。

「ただいま」

いつもとは違う疲れ果てた翔の表情に紬は疑問を浮かべる。

「?どうしたの?・・・病院でなにかあった?」

最近体調がすぐれない翔を心配して紬は病院に行くことを進めた。そしてこの表情で帰ってきた翔を見て聞かずにはいれなかったのだろう。隠すつもりのなかった翔は医者に言われたすべての事を紬に話した。話していると紬の表情が曇っていくのが分かる。

「・・・それは・・・翔が言っていたタイムスリップの話と・・・つながったってことだよね・・・」

「・・・そうだな」

紬にそう言われ、あの日の自分の姿が鮮明に思い浮かぶ。

死ぬんだろ!?怖くないのかよ!!

怖い・・・怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い

恐怖が翔を包み込んだ。

俺はちゃんと幸せだったさ。

今の俺にあの言葉が言えるとは思えない。

「ねぇ。あの時聞いた話だと、今の翔とは大違いだと思うけど。」

紬の言葉にいら立ちを覚えた。

「ああ。違うだろうな。こんな気持ち紬にはわからない。今俺の中には恐怖しかないんだ。」

「・・・・・」

「怖いんだよ。これからどうなるのか。わかんねーんだよ。」

俊介は自暴自棄になり机に伏せて涙を流した。

「・・・翔。あんた未来の自分に負けてもいいの?おんなじ翔なんでしょ?・・・だから・・・負けないでよ・・・お願いだから・・・病気になんて負けないで。」

普段ほとんど泣かない紬が涙を流した。

「・・・分かった。・・・おれ、病気に負けないように頑張るよ。・・・だから、紬お願いだから笑っていてくれないか?・・・おれ、お前の笑顔が一番好きなんだよ。」

「・・・分かった。私、もう泣かない!翔の隣で笑っているよ。」

ごしごしと腕で涙をぬぐって紬はそう言った。

「ありがとう」

翔はそう言ってスマホを手に取った。


誤字等ありましたら、申し訳ありません。

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