03 テンプレ的なヒロイン
盗賊はお嬢様を襲うのを止め、俺を凄い形相で睨んできた。
「「「誰だ!?」」」
「普通の一般だけど?」
「「「嘘だ!!」」」
「いや~本当なんだけど」
「まあいい、野郎どもやっちまえ」
盗賊のリーダーらしき人物がそう指示をだした瞬間に、盗賊は二手に別れて襲ってきた。
俺は雑魚はとりあえず無視して、アルヴェルトを倒すことにした。いまは関係ないけど、アルヴェルトって英雄みたいな名前だな......
「はっ」
俺が踏み込んだ瞬間、地面にクレーターができ、凄い音とともに砂塵が上がった。
「おわっ」
「グペッ!」
速すぎる...全く制御できない。やっぱり人間止めたのか...
戦闘訓練...じゃなくて戦闘の第一の犠牲者は泡を吹いて倒れていた。それを見た盗賊たちは作戦会議を始めた。
「おい、アイツ親分を倒したぞ、逃げるか?」
「いや逃げても追い付かれる逃げるか?」
「いや戦おう」
「「バッカお前なに考えてんだよ今の見ただろ死ぬ気か?」」
「じゃあどうすんだよ?」
「「・・・降伏するか」」
「おいお前ら、今逃げるなら追いはしnーー」
「「「マジっすか!!あざっす!!」」」
かなり拍子抜けだが、アルヴェルトを持ってウサギのごとく逃げて行ったので追いかけはしない。見えなくなったことを確認し、お嬢様を見た。
「大丈夫だったか?」
「はい、ありがとうございました」
「それで町まで送ろうか?」
俺はついて行けば町に入れるかもしれないし、彼女も助けれて一石二鳥だと思い、そう提案した。
「これ以上迷惑はかけれません、と言いたいところですが、私の護衛もあの様ですし、宜しくお願いします。」
彼女が指を指したのは、少し離れた場所だった。護衛もいないと思ったら、先にやられてふきとばされてたんだね。
「俺は小林鑑よろしく。」
「コバヤシ=アキラさんですね。私はエマ=ミリーです。よろしくお願いいたします。」
俺たちは町へ歩きだした。
「あの~町はあっちですけど......」
「あはは、森から来たから道が分からないんだ。」
再度、俺たちは町へ歩きだした。
読んで頂いてありがとうございます。
※護衛は忘れさられています。