17 買い物~前編~
次の投稿は明後日になるかもです...
6/3内容の変更、と言ってもそこまで変わりはありませんが。
次は買い物かな?服もそろそろ買わないといけないし、ずっとスーツだったし......
スーツは勇者召喚されたとき流行ったものらしいので、少ないながらも着ているいる人はいた。生活魔法で洗浄とかもあったし、綺麗だけど、流石に同じ服は嫌ので、服を買うことにした。
とう言う訳で、繁華街の服屋にきました。
「すみませーん、誰かいませんか?」
声をかけてみても、返事がかえってこない。この世界では誰もいないのが普通か?と一瞬思ったが、現代日本のように、治安が良いわけではない世界で、それは無いと思い直した。ならば少し服でも見ておこう。
「あっ、お客さん...すみません、ちょっと用事がありまして気づきませんでし......」
そのちょっと用事は何かな、と気にはなるがが詮索はやめた。
「気にしないで下さい、それより普段着るような服を3着、戦闘用の服を2着お願い出来ますか」
「身長は何セントメールですか?」
「173セントメールです」
セントはメールと似たような感じで1セント=1センチなのだ。
「分かりました。少しお待ちください」
俺の身長にあった服を探してくれるようだ。服は見た目の変化がほとんどの無く、色が付いてるか、少し刺繍がしているかのどっちかだ。それから自分好みに裁縫していくそうだ。
「お待たせいました」
少ししかたっていないが戻ってきた。
「試着とか出来ますか?」
「出来ますよ」
試着すると、全部丁度よい大きさで着心地も地球産のよりは劣るがなかなか良かった。
「全部買います」
「ありがとうございます。全部で15000レンです」
俺は15000レンを払った。あと263220レン残っているが、今日の買い物が終わったらしばらく使わないだろう。あっても困らないし持っておこう。
次は食材を買いに行こうかな。
~とある場所~
六角形の部屋の真ん中に円卓があり、円卓を囲んで10人座っていた。部屋は静寂に包まれて、緊張とは少し違うが、強張った雰囲気が漂っていた。そんな中、初めに体格のいい男がこの静寂を破った。
「おい、ユーミ。こんな所に呼びだしてなんのようだ」
すると、細身の背もそこまで高くないが、フードを深く被っていて顔は見えない男?が答えた。
「部下の情報では、フギ峠のとあるワイバーンの上半身がなくなっていたそうだ」
「それなら、誰かが倒して持っていったんじゃない?」
「報告では、一人の青年に殴られた瞬間に吹き飛んだそうだ」
フードを被った一番年老いたような人?が唸った。
「少々危険かもしれんのう。早めに処理することにしよう」
「そうしたほうがいい」
ほとんどが頷いた。
「問題はそやつがあれをもうしたのかと言うことじゃな」
またユーミと呼ばれた人?が答えた。
「あのかたが言うには、あれはまだしてないがかなり危険な奴だそうだ」
「あれをまだしていないなら、警戒さえしていれば大丈夫だろう。誰がその青年を倒しに行くか......」
『あのかた』はここにいる全員知っているようだ。そして、『あのかた』が何故少年の事を知っているのか、疑うものはこの中には、誰もいない。『あのかた』はそういう人物だと理解しているか。
今度は一番初めに話した人?が答えた。
「俺が行こう。あのかたが言うのだから強そうだしな」
「分かった。それではこの会議を終わろう」
読んでいただきありがとうございます。