11 変わった武器屋
学校は終わったけど、塾が忙しくなったせいで、投稿出来るかわかんないです、はいすみません。
あっでも連載は続けます。
緊急クエストが終わって、(精神的に)疲れた俺は、ギルドに渋々行った。報酬を貰わなかったら、今回あんだけ頑張った意味がないからな。ギルドに行くと、当然のことながらクエスト帰りの沢山の人で溢れかえっていた。
「正直近づきたくない。待つのもめんどいし、どうしようかな?」
俺が考えていると、サガラさんが来た。
「こりゃ、近づけねーな。武器のメンテでも行くか」
そう言って、どっかに行ってしまった。今回のことがまた起きないとは限らないし、武器くらい持っとかないと冒険者らしくない、と考え武器を買いに行くことにした。
こっそりサガラさんに付いていくと、直ぐに武器屋に着いた。
「ここが武器屋か...ナンカソウゾウシテタノトチガウ」
そう言ってしまうのは、仕方の無いことだった。なにせ目の前の武器屋は、看板に花が描かれていたり、窓から見える場所に、フリフリが付いたカーテンがかかっていたり、壁はピンク色に塗られていた。かなり乙女チックな武器屋?だったのだ。
「冒険者ギルドより入りたくないな」
意を決して入ってみた。
「いらっしゃいませ~」
そう声をかけたのは、厳ついオジサンが、またもやフリフリ付きのスカートを履いて、フリフリのブラウスを着て、何故かエプロンを着た人だった。普通こういう人は服屋とかにいるんじゃないの?服屋にもいて欲しくないけど。
「すみません、店間違えました!!」
俺は勢いよく扉を閉めた...はずだった。
「よう、鑑じゃねえか。お前も武器のメンテか?いや違うか、お前スライムの時素手だったし、武器買いにきたのか?」
扉を閉めるのを止めたのはサガラさんだった。いやなんでだよ。今、店間違えたって言ったよな。だがそんなこと言えないので、渋々店に入る。
「えぇ、まあ、一応......」
気分は最底辺を越したが、勝負はまだまだ始まったばかりだった。
「いらっしゃ~い、今日はなにを買いに?」
うっふ~んみたいな言葉が聞こえそうな言葉でそう聞かれた。そんな言葉がオッサンから発せられ、吐きそうになったがそこは堪えた。
「え、ええと、ロングソードをお願いします」
「ロングソードね~、分かったわ~」
またもや吐きかけたが、ここも堪えた。
直ぐにオッサンは戻ってきて、俺のサイズにちょうどいい剣を持ってきた。このオッサンかなりキモいが、仕事は出来る奴らしい。ちょっと持ってみると物凄く軽かった。
「あの~これ、ちょっと軽すぎませんか」
「そんなはずはないはずよぉ~、鉄の塊ですもの~」
俺は確かめるため、他の商品も全て片手で持ち上げていった。どうやら剣が軽いんじゃなくて、俺の力が強すぎたらしい。
「じゃあこれでいいです」
俺は早く店から逃げたかったから、直ぐにお金を払い、逃げるようにギルドへ向かいながらも、あのオッサン、絶対魔王とかより強いと思う鑑であった。
あとでちゃんとギルドに行き報酬は貰った。
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