10 テンプレ的な緊急クエスト
戦闘シーンが書けない......
サガラさんとギルドに帰ると何だかギルドが騒がしかった。受付に行って聞くことにした。
「何かあったの...「何かあったんですか?」
「スライムが大量発生して、緊急クエストが発令しました」
「それって俺でも受けれます?」
「受けれます。むしろ受けてください。報酬は全員一定で5万レンです」
「俺はうける...「受けます」
即答だった。考えるまでもなく、こんな美味しいクエストを受けないわけがない。いくらエマさんから貰ったお金が大金でも、ぐーたら過ごして、必要な物を買っていたらお金が無くなるから、一気に稼ぎたいと思っていたところだ。
「場所はゴブレの森です。なぜだか森の木がいっぱい倒れていて、それに驚いたスライムが森から出てきたそうです」
あ、それ俺のせいだ。絶対言わないでおこう......
「わかりました。ゴブレの森ですね。では行って来ます」
「ねえ、俺の話聞いてる?」
最後まで空気のサガラだった。
森まで行くと沢山の人がいた。あっ、宿の酒場から飛んできたオッサンがいる。皆剣の腹やハンマーを使っていた。
「よしやるか」
軽く踏み込み、拳を前に付きだした。
ベチャ
スライムは潰れて、いっぱいスライム片が飛んできた。スライムはネチャネチャしていて、それでいてベトベトしていた。オマケにヘドロみたいな臭いがする。スライム片を我慢して、鑑はスライムを倒していく。
ベチャ
グチャ
ねばー
あぁあああぁぁぁーーー
これは精神が持たん。くそ、スライム強すぎる。
「ここは一旦ひくか」
一度ひこうとすると、大量のスライムに囲まれていた。鑑は覚悟を決め、スライムを倒すことにした。
べたー
ベチャ
グチャ
ねとー
皆は武器を器用に使い、スライム片を落としていた。それに比べて、俺は全部当たっていた。俺はもうだめだ、武器を買うべきだった。
「おーい、大丈夫か」
少し離れた場所から、サガラさんが剣を振るいながらこっちにきた。
「俺はもうだめです。スライム強すぎます」
サガラさんは剣をふってるだけで、剣はスライムにあたって無いのに、スライムはバラバラになっていた。
「サガラさん、どうやってスライムを倒してるんですか?」
「これか?武器の効果で、真空波を飛ばせるんだ」
「真空波ですか......そうか真空波か!!」
「いきなりどうした」
「よくもさっきはやってくれたな。○ねースライム」
積年の恨みを晴らすかのように、俺は腕を高速で打ち出した。
ドーン
「ふふ、ふふふ成功したぞ。真空波動拳!!」
これを見ていた冒険者、主にサガラが真空波動拳を広め、鑑はあとで死にたくなったのだが、それはまた別の話。
ピコーん:〈上級スキル〉真空波を取得しました。
ん?なんか手に入れたぞ?後で確認するか。
「大丈夫そうだな」
「もう大丈夫です。ありがとう、救世主よ」
「そんなことじゃ英雄になれねーよ」
サガラはそういいながらも、照れ笑いをしていた。
~2時間後~
「はあはあ、あらかた片付いたな。帰るか」
ステータスでは測れない、スライムの強さを感じ。念のために武器を買うことを今日、鑑は決めたのだった。
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