表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

学校登校と電波な髪結い

〜学校と髪結い〜


「ん……。」

目の前がぼんやりとしている。天井が見える、仰向けになっているのか。ここは、懐かしい香りがする。落ち着く。

しばらく俺は、ぼうっとしてから、はっとして起き上がった。そうだ、俺は何処か違う所にいたはずだ。真っ暗な漆黒の世界に……。

俺は、両手首を確認した。結構、大きな傷跡があった。首筋を触ってみた。傷がある。

胸の辺りに、手を置いてみた服の上からでもわかる。大きな傷あと。

それから、辺りを見回した。ああ、ここは俺の部屋だ。高校の近くに借りたおんぼろアパートの一室。六畳ほどしかないが、自分的にはまだいい部屋だと思う。

そして俺は、日付けを確認するために携帯を探した。しばらくそこらを漁っていると

……あった。大量に溜まった洗濯物の中に埋もれていた。開くと、俺が記憶していた日付より五日ほど過ぎている。

ええと、今日は……水曜日。学校があるはずだ。来ている服は、学校の制服だしとりあえず行ってみるか。傷を誤魔化すために首には大きな絆創膏、手首には包帯を巻いてみた。少し違和感がある。今は、午前七時三十分。走れば五分で着くから十分間に合う。俺は、教科書類を乱暴に鞄に詰めると玄関へ行った。そこでまずびっくりしたのは郵便受けに入っている手紙の数。ぎゅうぎゅうに押しこまれている。まず目に付いたのは、学級の手紙。三日前の日付だった。次は……と、こんな時間はない。俺は、ドアを開けて外に出る。

ん?下に誰かいる…。俺の部屋は上の階にある。よくよく見てみると、

学級委員長の白鳥姫歌と学級委員の蓮見架椅だった。はい?学級委員さんたちが何のようですかね??俺に?つか、俺に?

俺は、とりあえず下へ降りた。

「あ!あの、えと……。」

「ん?何か用?」

わざと、そっけなく答えてみた。白鳥はちょっとびびってるみたいだ。

「おい!郁斗、二日も無断欠席ってどういうことだよ!!」

「ん?あ、かい。ちょっとな。おふくろが、危篤でさ…」

さあ、通るか!いやだめか。ま、しょうがねえか。ほんとのこといえねーし。

「うそつけ。サボりだろ!先公カンカンに怒ってたぞ…!」

「あ…の。えと、若松くん。えっと。あ、えっと、あの…。」

白鳥は、マンガに書いた駄目キャラのような性格。いまの、時代でいうとまぁ、萌えキャラだ。あれでよく学級委員長やってられるよな。もちろん、俺は無視して学校へ急ぐ。遅刻する時間でもないけどたまにはいいだろう。気がつくと、校門の前だった。そんなに早く歩いてたのか俺。

「覚悟はできて?私の糧となる者(アリス)?」

目の前に見たことのある銀髪が見えた、いや髪結いと名乗るあの不思議少女か。覚悟って何だ?あ・・・そういえば去り際なんか言ってたな・・・私のナントカにならないかって確か。アリス?あれか、童話。メルヘン?頭、おかしいな、あいつ。

「何かいえないの!私の糧となる者(アリス)!」

「おい・・・いつ俺がその、アリス?になるって言った。」

「もう契約済みよ?あんたが狭間を彷徨ってたから残りの命をこっちに引き止めてあげたんじゃない!お礼くらいってよね!!」

「は?命?何言ってるかわかんねーよ!」

「だから・・・あんたは死ぬところだったの。こっちの世界で言うとそういう事なのよ!身体と魂の定着度がかなり薄くなってたんだから!!」

「は?俺が死ぬところだった?」

馬鹿かこいつ。死ぬところだったって、俺生きてるじゃねーか。でも、なんか動きにくいし・・・このことなのか?契約って・・・なんだよ。

糧となる者(アリス)、名前を聞いてなかったわね・・・」

「あ?名前?...若松わかまつ郁斗いくとだけど。」

「冷たいのね、人間という物は。本当に、物なのね・・・。」

やっぱり、不思議少女か。前の時みたいに服、真っ黒だし。あれか、電波?髪結い=電波。よし、決定だな。

「おい!電波!!邪魔になってるぞ。」

「で、電波って何のことよ!」

「...邪魔になってるぞ!」

「じゃ、じゃま??」

そうだ、電波入ってる髪結いだかが立ってるのは校門の真ん中。まぁ、いつもは車もあんまり通らないからべつにいいのだが…今日は偶然、通った。髪結いの後ろで一生懸命クラクションを鳴らしている。パーパーうるさい。運転手をよく見ると…げっ生活指導の岩村じゃねーか。

やべぇ、電波無視して行くか。

俺は、まっすぐ昇降口を目指して足を動かした。もちろん、走って。

「ちょ!?アリス!!!待ちなさいよ!!」

電波少女髪結いの声が遠く聞こえる。よし、巻けたか!!

俺が、一人で納得していると、後ろから例の車が追いついてきた。さっきまで、通せんぼを食らっていたらしい。岩村、ご愁傷様。と、あれ?先生の車、俺の隣で停まったぜ、おい。マジかい。

「郁斗君よね?五日ぶりのご登校、ご苦労様。さっきの子...知り合い??」

「あ、はい。おはようございます。いえ、知りませんが...」

「じゃあ、いいわ。ありがとう、後で職員室ね?」

「は、はい。」

岩村はいやみ交じりにそういって学校へ入っていった。

何なんだか・・・。




だっはぁ←

なんか中途半端ですがどぞ^^

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ