表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヒーローごっこをしていただけなのに、気付いたらカルト教祖になっていました。  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

53/60

53話 戦闘力。


 53話 戦闘力。


 ズガンッ! と、左の拳を、デイガの腹部にぶちこむユズ。

 今はデスサイズで切り裂くよりも、力いっぱい殴りたい気分だった。


 存在値の差を考えれば、一撃で粉砕できるはず……と、そう思ったが、しかし、


「ぐっ! 貴様ぁああ! 不法侵入だけでは飽き足らず、愚連である私に殴り掛かるとは! 公務執行妨害だぁあ! 現行犯で逮捕するぅう!」


 口から血を吐きながらも、デイガは、ギラついた目でユズを睨みつけ、手錠を取り出して、にじり寄ってくる。

 それを見て、ユズは、いぶかしげな顔で、


「バチャル……これ、どういうこと? アタシ、今、本気で殴ったのに、こいつ死んでないんだけど」


(ユズ、貴様は、まだオーラの扱いがなっていない。対して、その男、デイガは、オーラの扱いが非常になめらか。『オーラ』は肉体を補強する補助システム。それがまったく使えない貴様と、素晴らしい練度のデイガの差は大きい)


「ちっ……ウザ」


「暴れるな! 愚連に逆らって得する事など一つもないぞ!」


 そう叫びながら、デイガは、ユズを拘束しようとする。

 ユズは、それを回避しながら、


「あんたみたいに、『正義ヅラ』しているやつ……マジで嫌い」


 イライラした顔でそうつぶやくと、心の中で、


(こうなったら、こいつを練習台にしてやる。存在値って『999』がカンストなんでしょ。じゃあ、オーラとやらが上手く扱えるようになれば、私は、ほぼ最強ってことじゃん!)


 オーラの生成を意識しつつ、肉体を丁寧に動かして、デイガに攻撃をしかける。

 今度は全力の殺意をもってデスサイズを振り回した……が、


「ふんっ! 貴様、肉体強度は、かなりのものだが、戦闘力が随分とお粗末だな!」


 デイガは、ユズのデスサイズを完璧に回避してみせた。

 『あえて紙一重でよけてみせる』という煽りを受けて、ユズの眉間にシワがよる。


 デイガは続けて、ユズに、


「へたなダンス以下! ガキのお遊戯! もしかして、貴様、戦闘経験が皆無なんじゃないか?!」


 ユズのお粗末な攻撃を全て完璧に回避してから、


「本来であれば適当に組み伏せて逮捕するだけなんだが……今回だけ特別に、少しだけ私の高みを見せてやろう。光栄に思うがいい! 閃拳!!!」


 そう叫びつつ、正拳突きをぶちかます。


「ぶふぅう!!」


 盛大に吐血するユズ。

 一瞬、気を失いかけた。


 ……『閃拳』というセンエースの必殺技は、ゼノリカ内部で神聖視されている。

 狂信者は、毎朝何百何千と、感謝の閃拳突きをこなし、

 その間、ずっと、腹の底から『リラ・リラ・ゼノリカ』と讃美歌を歌うのが日課。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
存在値260で900超えを圧倒する技術! ゼノリカのS級は伊達じゃないですね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ