49話 ペルソナァアアア!
49話 ペルソナァアアア!
神法改正会議で、神生最大クラスの絶望を味わったセンは、
(ミカンの野郎……なんで、賛成に入れたんだよ、畜生……)
頭を抱えて、真剣に、今後の事について考えていた。
今回は、ギリギリ、どうにか、『センエースを信仰しない自由』を守ることができた。
しかし、このままだと、神法がずるずると緩んでいくのは明白。
昨今における配下のトチ狂い方を鑑みるに、
最悪、将来的に『センエースを愛さない者は死刑』とか言い出しかねない。
(……ゆ、許さない……そんな『終わっているディストピア』は、絶対に許さない……)
『マジで、本当に、どうにかしないといけない』と考えたセンは、真剣に、『自分の評判を落とす方法』を考えるため、『自らが創造した何もない世界』へと閉じこもる。
――彼ほどの高みに至った神ともなれば『限りなく完全に近い静寂の世界』を『創造』することも容易い。
この『何もない世界』に閉じこもっている間、外界からの情報は完全シャットアウトされる。
「……誰にも何も言わないで飛び出してきたけど……まあ、『探さないでください』って置手紙は置いてきたから、問題はないだろう」
……などとナメたことを口にする閃光。
もちろん、それは冗談で、
ゼノリカに向けての『ちゃんとした手紙』を置いてきている。
そうじゃないと、バチギレされるから。
『頼むから数時間だけ一人にさせてくれ』と死ぬほど懇願した嘆願書を置いてきているので、『約束通りちゃんと数時間で帰ればキレられるぐらいで許してもらえるだろう』と皮算用。
――こうして、しばらくは、誰も、センに干渉できない状態が完成した。
誰もいない、何もない。
まっさらな空間だけが広がっている無の世界で、
センは座禅を組み、ない頭を必死に回し始めた。
(どうすればいい……考えろ……考えろ……っ)
これまでのクソ長い神生で、『絶望』は何度も経験してきた。
だが、セン的には、今直面している地獄こそが、神生最大の艱難辛苦。
(もっと、深く、もっと遠く……届け、俺のドグマ! 舞い踊れ、俺のシナプス! あるはずだ。狂ったあいつらを修正する手段……この異常な状況を打破する逆転の一手! ああ、こんな、『何の生産性もないカスみたいな下らねぇコト』じゃなく、『究極超神化10になる方法』だけ考えてぇなぁ! 畜生ぉおお!)
★
センが自分の世界に閉じこもって、必死になって無駄な事を考えていた頃、
第2アルファでは、『大問題』が発生していた。
『《【《【夢ユメユメユエエエエエメメメメメエメメメメ――】》】》』
巨大霊廟でセンエースに殺された『仮面邪神バチャル』の『魂』は、
いまだ、第2アルファで漂っていた。
……ようするには『成仏できない怨霊』として苦しんでいた。
『《【《【ユメユメユメ――】》】》』
絶望と現実逃避が暴走し、気付けば、
『《【《【――ユルサナイ――】》】》』
激しい憎悪へとシフトしていく。
その憎悪は時間と共に増大し、そして、
『《【《【――ミツケタ――】》】》』




