47話 惑星の年齢とかと一緒!
47話 惑星の年齢とかと一緒!
「2垓年……本当に、それだけの時間、鍛錬を積まれたと? 本気で仰っているのですか?」
「だから、そんなものを、大げさにとらえるなと言っているんだ。本質を見ろ。数字は数字。所詮、ただ、永く生きただけだ。惑星とか宇宙とかは、みんな、そういう単位で長生きしているだろ? で、それが『偉いか』っていえば、そうじゃないよな? 根源的な意味合いで言えば『背が高い』とかとほぼ一緒。だから、無駄に神格化して崇め奉る必要なんてない」
そこで、それまで我慢して黙っていたパメラノが、
『……はぁ……』と深いタメ息をついて、
「主よ。……弱き命の『救いを求める声』に応えるため、地獄の業火に焼かれながら、永遠にも等しい苦行を乗り越えてくださったことと……宇宙の年齢を一緒にしてはいけません」
「地獄の業火って……そんな、大げさな――」
そこで、パメラノは、もう一度、心底から呆れたように溜息をついて、
「主よ、申し訳ありませんが……あなた様が背負っている『業』の一部を、一瞬で構いませんので、ミカンに経験させて頂けませんか?」
「なんで? そんなこと、する意味がないだろ」
「ございます。ミカンは理解していない。あなた様の……本当の尊さを」
そこで、ミカンが、
「それは、どういうことですか? 2垓年を本当に積んだという話以外にも……まだ、何かあるというのですか?」
「時間もそうじゃが……それよりも重たいものを、セン様は背負ってくださっている」
「……そ、それは……」
「主よ……さあ、どうか」
パメラノの懇願に続き、ミカンも、
「陛下、このまま帰るのは気持ちが悪いです! 何かは分かりませんが、どうか教えてください! あなたは一体……何をしたんですか?!」
「ただの痛みだよ。だから、意味なく経験する必要はない」
「痛み……?」
「俺は、これまでの人生で、いくつか『呪い』とか『世界の業』とか、そういうのを肩代わりしてきた。理由はもちろん、強くなるためだ。2垓を積んだのも結局はそう。……重荷を背負った分だけ質量が増える。アリア・ギアスになって存在値が増す」
「……」
「で、その背負った呪いが、ちょっとだけ多いってだけ。別に、そこまででもないが……」
「ぜひ……体験させていただきたい」
センは、『必要ない』と拒んだが、しかし、周囲のメンツからも、
――『洗礼』として受けておくべきである。
――無知蒙昧な彼女に魂のハンマーセッションを。
……などと大合唱をくらったため、センは仕方なく、
「じゃあ、ちょっとだけな。100分の1ぐらいの量でな」
そう言ってから、センは、ミカンに右手向けた。
自身が背負っている『負荷』……その一部をオーラに込めて、ミカンに注ぐ。
「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」




