表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
82/85

第82話 野外演習

翌日、俺は気持ちのいい朝を迎えていた。


「うおー、力がみなぎっている!」

「おや?セレスティアさん、珍しいですねぇ。いつも朝は『もっと寝かせてー』ってごねてるのに♪」

「昨日食べたオークジェネラル肉のおかげかな?なんか今日はすっごい元気が溢れてる!」

「それはよかったですねー♪」

「ということで着替えよろしく!」

「はいはい♪元気があってもお着替えできないのは相変わらずなんですねー♪」


俺はいつも通りエリスに手伝ってもらいながら制服に着替え、教室へと向かう。

さて、今日はどんな授業があるんだろうか。

昨日はダンジョン探索して楽しかったし、また実技がいいなぁ。

席に座り、そんなことを考えていたら、アルノート先生が教室に入ってくる。

ということは実技の授業か!?


「はい、皆さん。おはようございます。今日の魔法実技の授業は野外演習です!」


野外演習?

またダンジョン探索でもするのか?


「各グループに分かれて、近くの森のなかで一日生活してもらいます。グループはくじ引きで決めます。グループ内で属性が偏らないように調整するため、まずは各属性に分かれてください」


つまり、生徒だけでサバイバル生活するってことか。

ぞろぞろと生徒たちが各属性ごとに分かれていく。


「先生、わたくしはどこに行けば?」

「そうですね。セレスティアさんは全属性という希少属性なので、人数の少ない光・闇属性の合同グループに混ざってください」

「私も一緒に行きますね♪」


しれっとついてくるエリス。

まあこいつも似たようなもんだしいいのか。

こうして光属性のミーナ、闇属性のオフィーリアたちの集まりと合流した。


「おはよう、セレスティアちゃん!昨日はありがとうね!」


ミーナは笑顔で挨拶してくれる。


「ふん!セレスティア見てなさい!昨日の特訓でさらに強くなったんだから!」

「そんな一日で強くなるわけないじゃろう……」

「そもそも同じグループになるかもわからないでしょう……」


威張りながら指を差してくるオフィーリアに、俺とヘカーティは呆れていた。

ちなみにヘカーティはオフィーリアの肩の上でちょこんと座っている。


「みなさん各属性に分かれましたね。それではグループ分けをしたいので、各属性このくじを引いてください。くじに番号が書いてあるので、同じ番号の人と四人グループを組んでください」


先生が各属性の集団にくじが入った箱を渡す。

俺たちのところにも箱がきた。


「はい、どうぞ。この中にくじが入っています」

「ありがとうございます!よし、じゃあ早速私が引いちゃうよー!」


ミーナが箱を受け取り、くじを引こうとしていた。

グループを組んで授業かぁ。

せっかくなら知ってる人と組みたいなぁ。

あっ、そうだ!

ミーナがくじを引いている間に、俺はエリスに小声で話しかける。


(おいエリス)

(どうしたんです?)

(あの箱の中身、お前の力で操作できない?)

(はい、できますよ♪でも何をするつもりですか?)

(ほら見ろよ。風属性のほうでリリィがくじを引いてる。俺が引くくじの番号をリリィと一緒にしてくれ!それ以外はなんでもいいから!)

(ああ、そういうことですか♪仕方ないですねぇ……)


「ちょっとあんたたち。なにひそひそしてんのよ。あんたたちが引く番よ」

「な、なんでもないですわ!今引きますわ!」


俺は誤魔化しながらオフィーリアから箱を受け取り、エリスに『頼むぞ』とアイコンタクトを取る。

エリスはいつも通りニコニコしていた。

そして箱に手を突っ込み、くじを引く。

くじを引いてみると数字が書かれたカードが出てきた。


「じゃ、私も引いちゃいますね〜♪」


エリスはサクッとくじを引く。


「ではみなさん。これを見て自分のグループ番号の場所に向かってください」


先生が魔法で図を書き、どの番号の人がどこにいけばいいか、わかりやすく指示してくれた。

各々移動を開始する。


「では私はこっちなので♪頑張ってくださいね、セレスティアさん♪」

「ええ、ありがとうございます。……えーっとわたくしはあっちですわね」


俺はエリスと別れ、自分の番号の場所へと向かう。

すると、リリィがいた。


「あ、セレスティア様……!一緒のグループなんですね……!嬉しいです……!」

「あ、あらリリィ!偶然ですわねぇ〜。わたくしも嬉しいですわ」


嬉しそうにするリリィ相手に、俺は偶然を装い答える。


「さて、リリィと同じグループになれたのはいいですが……他のメンバーはどなたでしょう?」

「げっ、セレスティア……あんたがいるとろくな目に遭わないから嫌なんだけど……」


めちゃくちゃ嫌そうな顔をしながらクレアがやってきた。


「そんな嫌そうな顔しなくても……今まで何があってもわたくしの力で乗り越えてきたではありませんか!」

「今回は平和に終わることを祈っておくわ」


やれやれといった感じで呆れるクレア。

すると――


――ドダダダダダダッ!!


物凄い勢いで誰かが駆け寄ってきた。


「な、なんですの!?」

「お姉様ーッッッ!」

「ぐはっ!?」


カノンが物凄い勢いで俺に抱きついてくる。

だ、ダメージが腹に入る……!


「か、カノン……苦しいですわ……」

「お姉様と一緒のグループなんて!これは運命です!運命!」

「わ、わかりましたから……は、離れて……」

「カノン様……!セレスティア様が……!」

「落ち着きなさいよ……ほら、早速騒がしくなったじゃない……」


慌てるリリィとぐったりするクレア。


「はっ!すいません、つい。大丈夫ですかお姉様?」

「え、ええ」


カノンが手を離し、心配そうに見つめてくる。

カノンが締めつけてきたから苦しんでたわけだが……

まあいいや。

グループのメンバーは四人って言ってたし、これで全員かな。


「みなさん、よろしくお願いしますわね」

「はい……!」

「はぁ、よろしくね」

「頑張りましょうね、お姉様!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ