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第27話 水属性の青きエルフ

「あらセレスティアさん、水属性を選んだんですね。歓迎しますよ」


水属性グループに到着すると、アルノート先生がニコニコしながらやってきた。

そういえば、昨日水属性って言ってたな。

お手本も見せてくれたし。


「ありがとうございます。昨日、とあることで水魔法の必要性を痛感しまして……」

「素晴らしい心がけですね。水魔法は奥が深い魔法です。攻撃だけでなく防御や治癒にも応用できる属性なんですよ」


先生が嬉しそうに語る。

周りにも水属性であろう生徒たちがいるが、みんな遠巻きに俺を見ている。

さっき『全属性持ち』なんて爆弾発言をした直後だしな。

近寄りがたいのかもしれない。

まあ別にいいけど。せっかく色んな魔法が使えるんだし好き勝手やらしてもらうだけだ!

なんて思っていると――


「それでは、二人一組になってください。実践練習に移りましょうか」

「なんですって!?」


二人一組!?

そんな……水属性の知り合いなんていないし、さっきの感じだと誰も組んでくれなさそうだぞ?

他の生徒たちはそれぞれ近くの友人とペアを組み始めている。

当然、俺には誰も寄ってこない。

完全にぼっちだ……どうしよう……


「キミ、組む相手いないの?」


俺が内心あたふたしていると、声をかけられた。

振り返ると、一人の少女が立っていた。


深い海のような青色の髪。

どこかミステリアスな雰囲気を感じる。

そして何より特徴的なのは、その尖った耳だ。

もしかして『エルフ』ってやつか?


「あなたは……?」

「サフィア。サフィア・リヴィエール」


彼女――サフィアは表情を変えずにそう名乗った。

透き通るような美しさに、俺は少しドキッとしてしまった。


「わたくしは……」

「知ってる。セレスティア。有名人だから」


彼女は俺の言葉を遮り、そう言った。


「それに、リリィの恋人なんでしょ?」

「えっ? リリィのこと知っていますの?」

「うん。ルームメイトだから」

「あなたが……!」


驚きだ。

リリィのルームメイトのことは気になっていたが、こんなすぐに出会えるとは!


「あの子とは、あんま喋らないけど」

「そ、そうなんですの……仲良くしてあげてくださいね?」

「うん。がんばる」


……大丈夫なのか?

リリィもあんま喋るタイプじゃないし、部屋の雰囲気が気になる。

この子はそういうの気にしなさそうだが。


「ところであなたのその耳は……?」


俺は気になっていたことを聞く。

失礼だったりしないかとちょっと心配だったが、彼女は気にせず答えてくれた。


「うん。エルフ族だよ、私は。ここらへんだと珍しいかもね。普通、他国来ないし」

「そうなんですの?ではなぜこの学園に?」

「好きだから、魔法。だからここに来た」

「魔法を学ぶだけなら、ここでなくてもいいのでは?」


俺は疑問に思う。『他国』ってことはここの他にエルフの国?みたいなものもあるってことだろう。

そこでも魔法は学べるんじゃないのか?


「ううん、ここじゃなきゃだめ。ここには面白い人がたくさんいるから」

「面白い人?」

「うん。光属性とか、闇属性とか、この目で見てみたかった」


ああなるほど。光と闇は珍しい属性なんだったな。魔法が好きならそら興味を持つか。

そのために他国まで来る行動力も凄い。


「それに、全属性の人もいるってさっき聞いた」

「だからわたくしに声をかけてきましたの……?」

「うん」


彼女は即答する。

さっきので目をつけられたってことか。

なんか視線が怖い気がする。

なんにせよペアを組んでくれそうな相手が見つかってよかった。


「ではわたくしとペアを組んでくださる?」

「いいよ、そのつもりだったし」


こうして俺は、サフィアとペアを組むことになった。

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