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星が答える時
「生命の起源は星にある。」
かつての恩師が何度もそう唱えていたのを覚えている。
「生きとし生けるものにはそれぞれ自分の星がある。星が輝く間、命が続く。星が失われれば、命もまた終わるーー。」
彼は常に、何かを読み急いでいるような目をしていた。
授業が進むに連れ、来る日も来る日も生徒は減っていた。
やがてその空間に私と彼だけになった時、彼は語ることをやめ。
「赤い星を見るな。」
それだけを言って、彼は口を閉ざした。
当時の私は、それを狂気として片付けた。
だが彼がいなくなった今、世界はあまりにも、答えを返さぬままで退屈であった。
生命の進化は遅すぎていた。私の余生では、蜥蜴に羽が生えることも、蛇が空を舞うこともないのだろう。
少なくとも、地を掘り水路を引いて喜んでいるようなこの村ではあり得ないことだ。
私は問いを求めて恩師の手記を開いた。
進化を追い求める者が進化を目の当たりにできないーーあってはならない矛盾。
進化という問いを理解できずして、これから何を問えば良いのだろう。
私は酷く絶望し、退屈の眼差しを夜空に向けた。
夜空には星が出始めていた。
続きはカクヨムで掲載されています。
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